⑥ 座骨神経痛 立っていても寝ていても痛い

「血液は生命の源」です。

動脈が新しい酸素と栄養素を各細胞に送り込み、
静脈が老廃物を回収する。

頭のてっぺんから足の先まで縦横に張りめぐらされた
血管を循環する血液こそ「生命力」であり、
その血液循環が活発な人ほど健康なのです。

骨格が歪むと、それに付着する筋肉がひきつれ、萎縮して硬くなり、
同時に血管や神経を圧迫して正常な血液循環を阻害して、
そこに疾病を誘発する素因となるのです。

腰部、特に仙腸関節にまとわる筋肉、靭帯の不全を正すこと以外、
症状治癒への方法は望めないと思います。

下肢の血流の悪さは、冷感を呼ぶのもそのためで、
不均衡を起こす原因もそこにあるのは間違いありません。

また鎮痛剤使用の是々非々の問いには私も同感であります。
だが、ただ痛みからのがれたい気持ちを捨て、
むしろその疼痛に向って挑戦する意欲こそ
大切なのではないでしょうか。

ピリン剤、非ピリン剤を問わず、
鎮痛剤は体質の弱い患者の骨髄を侵します。

病原菌を減する白血球の減少をもたらせ、
出血を止める働きのある血小板をも減少させ、
副作用の被害をたちまちもたらしてしまうのが事実であります。

なによりも大事なこと、
それは「治そう」とする前向きな気持ち、
絶対治して見せるのだという強い意欲、
骨盤運動に積極的に取り組む態度は、
寝ること、立つこと、歩くこと、
あの苦しみを今、現実に克服なさった。

長い日々、本当に真剣に戦っておられた姿は、
昨日のように思い出されます。

最後に世の腰痛で悩んでおられる方々、
どのような症状にも屈服せず、
自己の努力で治せるのだという意思を強く持って
挑戦なさってみては如何でしょうか。

「椎間板ヘルニア」手術せずに治せるのだ、
と私は絶叫したいのであります。

現代医学は、この仙腸関節の重要さを長い間見逃してきました。
「仙腸関節」の重要さが、今になって関心を持たれてきました。

皆さまの症状快癒を衷心より祈って、やまないしだいであります。

月刊自然良能より