① 難症の椎間板ヘルニアが解消した

1月3日の朝のことでした。
年末からお正月を過ごしに、毎年我が家に来ている私の姉は、
関節リュウマチを患っており、3日の朝もいつものようにトイレに立つのを、
姉の前に立ち両腕を持って立ち上がらせようとした時でした。

ところが姉は途中まで腰を上げたが、立ち上がれずに力が抜いてしまい、
43キロとはいえ両腕で姉を抱えたまま、次に姉が力を入れるまで
しばらく中腰でいたとき、私の腰に痛みが走りました。

だが、耐えられぬほどではなく、
腰に湿布を張りワンタッチ式ゴムバンドを
2本巻いてお正月の来客の応対をすませました。

そこで時々お世話になっていた先生に治療していただいたのは、
それから1週間後のことでした。
しかし、いつもならすぐに腰が楽になるのに、
この時はスッキリしないまま帰宅したのです。

はじめは腰だけが痛かったのが、半月もすると座骨が痛く、
椅子に座る時は右のお尻を浮かせるようになり、
日に日に悪くなっていきました。

1月末、整形外科でレントゲンを撮ったところ、
腰椎5番の椎間板ヘルニアと坐骨神経痛と診断され、
その日から腰の牽引、薬と湿布をするようにとのことでした。

そしてこのころには、いつもふくらはぎが突っ張って固くなり、
なぜか右足のくるぶしが疼き、家事も大変つらく、
一番に掃除機をかけられなくなり、
洗濯や食事の用意も30分くらい起きては横になり、
ほとんど1日横になっているありさまなので、
先生のところもひとりでは行けず夫に連れて行ってもらいました。

2月の中ごろ、先生から椎間板ヘルニア以外に痛みの原因がないか、
MRIを撮ってみてはと勧められ、
3月3日に医療センターに2週間入院しました。

2週間にした主な処置は4つありました。
ひとつは、神経間ブロック注射を2回。
すぐに痛みは止まりましたが、
12時間もすると痛みが戻りました。

ひとつは、神経根注射。
腰から足にいく神経に痛み止めを打つので、
これも足の痛みはすぐに止まったが、
3日もしたら効果がなくなっていました。

ひとつは、MRIの撮影。
幸いにヘルニア以外の異常はありませんでした。

ひとつは、ベッドでの24時間牽引でした。
これは痛みが楽になるどころか胸が苦しく、
夜も眠れませんでした。

「腰椎5番と骨盤の間の軟骨が出て神経を圧迫しての痛みで、
ブロックも神経根注射でも楽にならないので、
後は手術をして出ているところを削るしかない」
と主治医に言われ、3月14日に痛み止めを飲み、
車イスに乗り医療センターを退院し、その足で先生のところへ、
MRIを持って治療にいきました。

自然良能より