④ 座骨神経痛 立っていても寝ていても痛い

バラコン整体で腰回しにより、リラックスができたら
回復に近いと「後輩」に申し上げる。
腰回しはなんだろうとずっと考え続けていた。
私なりの解釈は内部マッサージである。

この腰回しと、整体でいつもやってもらう
うつぶせになっての膝から先の足回しは、
その時、その腰に触ってみるとよくわかるが、
股関節一帯を実によく動かす。

このことから、腰回しは表面ではなく
むしろ内部の血行を促すものと思われる。
思えば、この足回しも2ケ月ほどは辛かった。
痛くないほうの足を回してもらうのも辛かった。

治療所の面白いところは、
患者同士がしばしば話しこむことができることだ。
ときどき、結構元気に見える人がどうして
この治療所に来るのか不思議に思うことがあった。

この痛みは、他人には外見でわかる程度のときと
そうでないときがある。

私は、どうされたのですかときいてみた。
そんな会話から、いくつかのヒントを得た。
寝ていて痛いときは、ひざの下に布団をかって
W型の布団にしてもらったら眠れますよとか。

柔らかい布団を提供する病院の無理解の話。
腰まわしを1日1000回しなさいとか。
早足で散歩しなさいとか。

こんな悲しい、恐ろしい話も聞いてしまった。

整形外科での手術の失敗で下半身が動かなくなって、
病院から退院できなくなり、食べることしか楽しみがなくなって、
太ってしまって毎日の散歩時、
車椅子とベットの移動で看護師さん泣かせになってしまった。
この病気で離婚され、解職されたひともいるという。

でも先生は患者にいつもにこにこ希望を与えてくれる。
希望と本人の努力はどんな病気にも必須だ。

1年経った最近まで痛みの残滓は残っていた。
それが、治った! 今、また、テニスをしている。
しかも、かなりハードなテニスを。

本当に苦しかったけれど仕事を休んだ日は1日も無かった。
もっとも、家で寝ることすら、安楽を意味しなかったのだから。
 
最後に、治療所に通っている間、
ずっと考え続けてきたことがふたつある。
 
骨盤調整がなぜ必要か? 
どうして、あるべき位置からずれるのだろうか? 

物理で言うと、どうやら準安定点がふたつあるらしい。
整体はこれを健康な状態に戻すのだろう。

しかし、どうして、不具合の方向に行きやすいのか、
それはいまだ疑問だ。
また、腰から下の冷感と仙腸関節の不均衡の関係がわからない。
仙腸関節の不均衡説が正しいとして、
不均衡が神経を圧迫して坐骨神経痛を引き起こし、
冷え感をもたらすことが事実としても、
逆に、冷やすと症状が戻りやすいということがどうも理解できない。

もうひとつは、整体に通う以前に、整形外科で貰っていた
痛み止めの座薬を「大事に」使っていた。

しかし、もっと使っても良かったかもしれないのではないかと。
30分しか眠れない日々が3ケ月近く続いてへとへとになる。

せめて、夜は座薬で朝まで毎日眠ったほうが
体が弱らずに良かったのではないか?

体を元気にしておくことも大切な気がしている。
しかし、座薬は全く元気になってしまうので、
整体をしたり、ベルトをつけたり、
腰まわしをする動機がなくなってしまうので、
意志の弱い人には、注意が必要だと思う。

だから、夜、眠れる分だけは使ったらどうかと思うのだ。
また、治療開始の時期、整体で体を回してもらうことすら、
つらいとき、痛み止めを使ったら
整体がしやすいのではないかという疑問である。

最後に、先生と治療所の皆さんをはじめ、
私を支えてくれた周囲の人々に感謝したい。

月刊自然良能より