つらさ苦しさをわかち合いながら
治療にはよく通いました。
しかし治るどころか症状の軽減すらありません。
確かに動けぬほどの激痛ではありません。
しかし、ジワジワ、ズキズキと迫る痛みも長く続けばつらいの一言。
帰宅後横になることもしばしばでした。
治療で自分なりに(このへんでもういいだろう・・・?)と
自分勝手な判断をくだして、
まだやってはいけないことをやってしまい、
結果的に自分自身が手痛いめに合う、
そういう判断で高をくくることがもっともいけないことであることを、
私は忘れていたようです。
腰痛治療でお世話になって、
少し良くなったことに気をよくして、
敬遠するはずだったタイヤ交換2台分を
一気に行ったのです。
結果は天罰テキメンで、筋力が衰弱していた私の身体は、
新たに背部のうずき、太股の痛み、
足の痺れを背負い込んでしまったのです。
大ショックでした。
長い腰痛生活の末のこのありさま。
痛みをこらえての仕事は元気も気力も奪っていきました。
休めぬ3月期末決算。薬を飲んで臨んだ深夜残業中、
気分が悪くなり、ふと気づくと救急車の中でした。
どうやら貧血でも起こしていたようです。
寒気でガタガタ身体が慄え、情けない思いで一杯でした。
さらに4月末残業前に2時間の休憩を申し出たところ、
別室に呼ばれ、そんな者は勤まらないので
午前4時までひたすら頑張るしかありませんでした。
治療にはよく通いました。
しかし治るどころか症状の軽減すらありません。
確かに動けぬほどの激痛ではありません。
しかし、ジワジワ、ズキズキと迫る痛みも長く続けばつらいの一言。
帰宅後横になることもしばしばでした。
3ケ月半たった7月。変化なし。
心の中は焦りで一杯でした。
なぜ治らぬ。なぜだとの思いしかありませんでした。
平日はなかなか通えず、週2回のペースでしたが、
これでは通いの数がまだ足りぬか。
それとも私の腰は特別なのか。
自然良能の骨盤調整を受けながら、
何故と不思議な感じさえしました。
そしてついに私は思い余り、
会社を辞め治療に専念する決心を家族に告げました。
女房は泣き崩れ、双方の親が飛んできました。
確かに残業代カットで家計は苦しく、
いつ全快するともわからぬ状態では思いとどまざるを得ません。
5歳の息子のことも思い、車の中で半泣きでした。
そんな時に見たくるくる仲間7月号。
そこには私より重症の方々の体験記が載っていました。
以前から単行本や月刊誌は読んでいましたが、
ドン底気分の私にとって受けるインパクトは格別でした。
思えば私より悪い方は他にも大勢おられる。
まだ幸せな方ではないか。
治療にせっせと通うことだけが努力。
腰回しも300~400回ほどで
努力している気になっていた自分は甘かった。
やることを果たしてから弱音を吐こう。
そう思ったのでした。
腰回し1200回まわすため、仕事場のトイレでも回しました。
(さすがに腰ゴム1本での運動でしたが・・・)
ウオーキングは雨の日でも徹底して行いました。
初めは連続歩行5分でした。
家の回りを徘徊するという表現がビックリで、
こんなのでいいのかと思いました。
が、急のつく運動はだめだが、やらないのはもっとダメなのです。
3ケ月ごとのスパンで見ると結構スピードも距離も出てきます。
さらに何種類かのストレッチも行い、
腰回しや股関節をほぐしました。
少しずつ、少しずつ。しかし毎日行う。
調整を受けているから大丈夫だ。
と自分に言い聞かせながら・・・。
そして10月に入り、ついに症状の軽減が訪れました。
あれから3ケ月半。タイヤ交換より約7ケ月経過していました。
自分なりに思いました。
ゆがんだ身体で体力アップや筋伸ばししていてもダメ。
バラコン運動をやりながら、先生の治療も受ける。
この3つが揃って初めてより良い効果が生じるのだな。
当たり前ですが私に欠けていたものでした。
また、地道に日々継続することの大変さ。
時には休みたくなります。
これを支えてくれたのは、家族、そして常に励まし
共に喜んでくださった先生とスタッフの方々でした。
帰宅の運い私は食事や子どもの相手をし、
日の最終運動は夜11時前後になります。
黙々と運動を行っていると寂しさ、
孤独感、せなさを感じたりします。
そんな時浮かんでくるのは、同様に運動を励んでおられる方が
日本全国に数多くおられるという思いです。
また頑張れるなあというわけです。
治療は自分白身の戦いですが、
同時に自分のみの力では遂げられないのでは。
少なくとも私にとっては。
とにかく人が真剣に取り組む姿は、とても励みになりました。
真にありかたいことです。本当にどうもありがとう。
現在は、僅かに残る足の突っ張り、しつこい腰の張りが残り、
また、前屈の距離も伸び悩んでいます。
まだまだこれからも三本柱で歩いていかないといけないな。
敵は手強いぞ。
治療のための運動から、予防の運動に変わる日が
皆さんにも早く訪れますように・・・。
月刊自然良能より