椎間板ヘルニア 左足に痛み、足先までしびれる

朝起きたときや、セキが出たときに、
左腰から足にかけてつっぱり、痛みがあり、
足先までしびれるようになってきました。

椎間板ヘルニアと坐骨神経痛と言われ、
レントゲンを見ると腰椎の第4と第5の間の軟骨が
飛び出しているのが見えました。

私の職業は大工です。
私が弟子入りしたころはレッカーなどというものはなく、
重い材木を何本も持ったり運んだりして、
なかなかの労働でしたが、
若かったので無埋かきいていたのだと思います。

ところが12年前に、階段を取り付けていた時に腰をひねり、
病院で診てもらったところ、背骨の軟骨がつぶれていて
ギックリ腰と診断されたのでした。

その時は注射と痛み止めの薬を飲み、
2週間ほどでなんとか仕事ができるようになりました。

その後、寒くなると腰のまわりが重く感じられ、
健康バンドなどの腹巻きをするようになりました。

建前の下準備のため、レッカーで吊り上げる材木を
縛ったり動かしたりしている時、
腰のあたりが重く感じられたのでした。

その時はサロンパスを使い、なんとか夕方まで仕事を続けました。
翌朝、階段を降りようとしたら、
左足太ももの裏側にピリッとした痛みが走り、
歩くのも苦痛になったのです。

結局、1週間ほど仕事を休みましたが、
それでも仕事を続けられました。
(いま思い出せば、夏ごろから足が冷え始めていたようです)

朝起きたときや、セキが出たときに、
左腰から足にかけてつっぱるような痛みがあり、
足先までしびれるようになってきました。

初めての経験に不安になり、整形外科に行き、
椎間板ヘルニアと坐骨神経痛と言われ、
レントゲンを見ると腰椎の第4と第5の間の軟骨が
飛び出しているのが見えました。

リハビリは温湿布で温めてから、牽引と注射です。
こうした処置を続けて痛みも少なくなりましたが、
牽引のせいか胸まで痛くなり、
先生は手術するほどひどくはないと言われましたが、
私にとっては不安な日々が続きました。

大工仲間には、仕事柄か腰を痛めた方もたくさんおられますが、
手術をした人から手術をしない方が良いと言われ、
さりとてどうすれば良いかわからず、
身体を温めたほうがよいかと思い、
たびたび温泉にも通っていました。

そんな時に妻が書店で、「椎間板ヘルニアは手術なしで治る」
という本を買ってきました。

私も手術だけはしたくないという気持ちだったので、
本を読んだところ、ゴムバンドを巻き付ける治療で治るのかな?
と半信半疑ながら伺ったのです。

最初、部屋へ入ると明るい、
和やかな雰囲気で、先生はじめ助手の方、
そしてきておられる皆さんの会話を聞きながら、
ゴム巻の仕方や腰まわしを教えていただき、
見様見真似で行いました。

私の身体を見て先生は、腰の部分が鉄板のように硬くて
ひとつひとつの治療が大変で疲れた、といって笑われました。

私は、腰が硬いのはキツい大工仕事をしてきて
鍛えられていたと思っていたので不思議な気がしました。

帰り際、「がんばってください」と言われ、
帰宅してからも腰回し、3ケ所巻きを1日2~3回行い、
都合の悪い時は午前、午後と時間を調整していただき、
日曜日を除き毎日通いました。
また、多数の方と気さくに会話もでき、楽しく通っておりました。

10日ほどたった頃、朝起きる時もあまり気にならなくなり、
セキをした時もピリッとした痛みが感じにくくなり、
2週間後、右の仙腸関節が入り、「良かったですね」
と先生にいわれ嬉しくなりました。

4月に入ると、足の裏側の痛みと足先までの痛みもなくなり、
両足共仙腸関節が入り始めました。

田植え時期になり、毎日アゼを歩いたり
代かきをしていると疲れますが、
腰回しを続けると疲れも少なくなり、
身体全体動かしよく歩いた日と、
大工で足場などに上がり仕事をした日では、
腰への負担も違うらしく、
「農業をしていれば調子がよいですね」と先生は言われました。

5月中旬ごろにはだんだん腰の回りが柔らかくなってきたのが、
自分でもわかってきました。

7月20日ごろ、建前の手伝いにいき屋根などを歩くとき
最初はビビッていましたが、
徐々に慣れてきて作業中はワンタッチのバンドをし、
昼休みには腰回しをしながら仕事をすませました。

夕方になるとさすがに筋肉が硬くなっていたようですが、
先生に「春先より状態が良いですね」と言われ、
また建前の仕事をこなせたことがなになり
うれしかったのをおぼえています。

農作業をしている間はそんなに硬くならないのですが、
大工仕事は足場への上り下り、
狭い場所での仕事など身体に無理なことが多く、
そんな日は先生にすぐわかるらしく、
「今日は使いですね」と言われます。
11月ごろより先生ひとりで腰椎が入るようになりました。

また、その日その日で身体の状態がちがうので
先生には苦労をかけていますが、
いつもニコニコと接してくださいます。

皆さんもつらい時があっても明るく元気で腰回しをすれば、
かならず良くなると思います。
今後も日々努力して前向きの気持ちで過ごしていくつもりです。
先生、感謝の気持ちで一杯です。

月刊自然良能より