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股関節痛、腰痛と骨盤調整

治療に重要なことは前向きな姿勢と
正しい治療法を選ぶ判断力であろう

治療とは「治す」もの・・・
患者さんの悩み苦しみを解消し、癒すこと。

自然良能会は常に「正しい治療とはなにか」
を問い実践している。

今回のSさんの症例で、その点を考察してみようと思う

骨盤調整の真髄とは?

自然良能会に関わるところの例を一つ挙げれば、
「骨盤教室」である。

そこでは、腰痛やその他の症状の根本は「骨盤である」から、
その骨盤を正すのを目的としているところだと紹介している。

それは自然良能会は50有余年前から主張してきた。

だが、問題は「治し方」であった。

同会は当初からその理論を提唱し、
その治療法を「骨盤調整」と、そのものズバリの名称で、
骨盤の歪みを調整することで根本から治す方法を具体的に示してきた。

そして実際に治した数多くの実績を積み重ねてきた。

自然良能会が問題にしているのは、
体操ができないどころか、身体にふれるだけでも悲鳴を上げる
難度の高い患者さんの対応をどうするか・・・ということ。

しかも老齢者だとなおさら。

今回紹介する股関節痛に悩む、64歳になる
Sさんもそうしたひとりです。

腰痛本には、そうした患者さんをどう治すか?
については言及していない。

「骨盤教室」にもそれがいえる。
それでもメディアで紹介されると人が押しかける。

同会も以前に何度かテレビや新聞、雑誌で取り上げられ、
その効果の恩恵を受けている。

なにが正しい治療法なのか?
ということは、我々は日ごろの
地道な実績の積み重ねで示すしかないだろう。

さて、Sさんだが、股関節痛を訴えて
自然良能会に来だのは、昨年の11月の末だった。

Sさんが、股関節部の左側に痛みが出るようになったのは、
3年前からのこと。

同時に左の太ももの部分にも痛みをおぼえだした。
「これはなんなのだろう・・・?」と思い、家人にいうと、

「年齢が年齢だからね」つまり、老化現象だというのだ。

そう言われて自分でもそんなものだろうと思っていたが、
そのうちに左の腎部にもひきつるような痛みが出はじめたし、
うつ伏せになっていると両膝も痛むようになってきた。

当然、日々の動作も緩慢になってきて、
やがて歩くのもままならなくなってしまった。

その間、マッサージや整体などの治療を受けたが、
これといった変化はなかった。

「このまま歩けなくなったらどうしよう・・・?」
正直あわてたという。

そんなおりにインターネットで自然良能会(骨盤調整)
のことを知ったのであった。

「そういえば、若いころにスキーをしていて、
思いきり強く尻もちをついたことがありましたが、
それが原因なのでしょうか」

Sさんは、問診時にそういうのだった。
そしてつづけて、
「私、娘時代から足の長さが違っていました」ともいった。

原因はなにに起因するかは定かではないが、
確実にいえることは(仙腸関節のズレからくることで)
骨盤が歪んでいるということであって、

それから起きる症状は「点」ではなく、
次々に連鎖していく「線」であり、
そのことが症状をよりやっかいなものにしていること。

Sさんを治療しつつ、「なぜそうなのか」との、
いうところの仙腸関節理論を平易に説明し、

ことに股関節に関わる症状は治癒に長くかかるだけに、
根気よく継続して治療することの大切さを強調した。
加えてバラコンバンドの活用法をも指導したのだった。

自然良能会が患者さんらに常に勧めているバラコンバンドは、
本来骨盤調整の治療効果をより高めるための補助用具と
して考案されたもの。

自分で治す方法として治癒効果を上げていて、
いまや独立した治療法としもあり、

そのことと同時にこのバンドを励行することにより、
治療に前向きに努力するという、
気持ちの上での相乗効果を生むものにもなっている。

Sさんは実に素直な患者さんだった。

それは、初診のときの治療で、
自分自身でも手応えを感じたからだろう、
それから年内はほとんど毎日のように治療した。

「年期のはいった症状だから、やっかいかと思ったが、
案に相違して考えたよりも早く結果がでるかもしれないね。

年齢からすれば、Sさん、体がまだ柔軟だ」
と治療にも手応えを感じていたのだろう。

Sさんは、バラコンバンドにも熱心だった。
治療に来ると、すぐにバンドを腰に巻き
腰回し運動を熱心にやっていたし、
家でもかならず腰回し運動を欠かさなかったという。

治療でも仰向けになった患者さんの曲げた足を胸に当て、
そのまま身体ごとぐうっと押し出すようにする方法。
股関節のひらきをよくする操作をかならず行っていた。

それにプラスして、Sさんのそうした熱心な努力もあり、
どんどん股関節のひらきが大きくなり、動きもよくなってきた。

股関節の症状としては、わずか1ケ月に満たない日数で
驚くばか変化といえるものだった。

なによりもびっくりしていたのは、Sさん自身であった。

その手応えを「何年も、よくなるどころか悪くなるばかりで、
このままではどうなってしまうのかと、不安でどうしようもなかったのが、
こんなに早く楽になって・・・。

この治療を信じた私の判断は間違っていませんでした」
としみじみいう言葉にこめられていた。

そして、新たな年を迎えた。
「この正月、旅行に行ってきました」ニコニコ顔でそういうのだった。

「旅行は前々から予定していたのですが、正直歩けるか心配でした。

でも、思い切って行ったのです。
ずうっと腰と膝にバンドを巻いていました。
なんの障りもなく、旅行を楽しむことができました」
そういってよろこんでいた。

だからといって、それで完治したわけではない。

ことに股関節の症状は年期の入ったものであるだけに、
好転しただけにより念入りな治療が必要である。

そのことはSさんもよく理解していて、
また熱心に治療に通ってきて、バンド運動も懸命にやっていた。

そんなある日、腰回し体操をしていると、
突然股関節が「ポキッ」という音をたて急に足が軽くなったのだ。

「あっ、これなんだ・・・」

骨盤調整の骨盤調整たるところは。
そう思ったという。
そんなことがその後も起きた。

Sさんは、あれほど悩んだ症状が確実に「治る」方向に
むかって加速したしかことを確信したのだった。
今日もまた、Sさんの姿が見られる。