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(3) バラコンバンドの効果的な活用法

■ 腰痛のメカニズムを解明しよう

腰痛の激烈な痛み・・・!

これは体験した人でなければわからない。
つらく、苦しいものです。

焼け火箸を押しつけれらたようだという方もいます。
大人の男性がおもわず泣いてしまうことも。

そんな激痛の原因について考えると・・・?

起きていられない、寝ていてもつらい、
寝返りをしようと、わずかに動いても
強烈な痛みで顔がゆがんでしまう。

それを「椎間板ヘルニア」と診断されます。

多い例は・・・

腰椎4番と5番の間で軟骨が飛び出して、
神経に刺激を与えるため激烈な痛みが発生すると
整形外科的には説明されています。

その場合、痛みはあっても軽微なものです。
なぜなら、脊髄本管から出た神経は糸状になって分布されます。

出っ張った軟骨が神経にあたっても逃げることができるからです。

では、激痛になる本当の原因は・・・?
仙腸関節の変位(ズレ)からです。

それにより骨盤全体が変形して、
腰椎部に波及して頸椎にも影響を与えます。

変位した腰椎は、
それだけで脊髄神経の本管を圧迫します。

さらに立ったり、座ったり、歩いたりという動作は
左右の仙腸関節と腰椎が三位一体にとなって動くもので、

前もって腰椎変位がり、脊髄本管の神経が
圧迫されているところに
「動き」という刺激が加わるから強烈な痛みになります。

激烈な痛みは筋肉の強縮させる。
これがまた神経を圧迫するといった悪循環を繰り返して、
どうにもならないギックリ腰状態へ入っていきます。

激しい痛みに襲われたときの応急手当として、
バラコンバンドが効果的です。

骨盤にバンドを強く巻く。
腰の真横の出っ張った骨からこぶし1個分下の位置に
バンドをギュッと強めに巻く。

これは変位した仙調関節を固定するので痛みが半減します。
痛みが半減したところで、骨盤部を静かに動かしてみる。

動かすと筋肉はゆるむ。
徐々に動けるようになる。

バンドを強く締めるて、つらいが我慢する。
締めると血液の循環は半減する。
耐えられなくなったらはずす。

バンドをはずした瞬間、止められていた血液が
数倍ものいきおいでドツと下肢に流れる。

下肢の筋肉は栄養、酸素の供給を受けて復活する。
しばらくしてまた巻く。

こうした繰り返すことで、だんだん動けるようになる。
我慢して、そろそろと歩くことが大切。

バラコンバンド。ただの1本のチューブ状のゴムバンド。

その原理を列挙してみると・・・

(1) バンドは生ゴムだから弾力がある。
体から力が抜けた時、バンドは自動的に締まる。
動作のとき力が入れば、ゆるむ。
つまり指圧、マッサージと同じ効果を発揮する。

(2) 骨盤もバンドの締める、ゆるめるの作用で
刺激され、骨に弾力がでる。

(3) 骨盤骨内での造血作用が旺盛になる。

(4) 圧力は筋肉、骨盤骨を通して深部の
臓器や器官に波及する。内臓のはたらきが高まる。

骨盤の狂いは、骨盤内の筋萎縮、各臓器や器官も
圧迫を受けてはたらきが低下し、いろいろな疾患につながる。

バラコンバンドを便って骨盤運動(腰回し運動)
をすることによって、骨盤内の圧迫や萎締がとれると、

骨盤内血液循環がよくなり、これが骨盤内の
いろいろの疾患を軽快にして、さらに下肢への循環をよくする。
当然下肢が軽くなり、疲れにくくなる。

仙腸関節や骨盤が正しくなると、その上に乗る脊柱も安定し、
背中や肩のこり、痛みまで楽になる。

頭が痛くても、足底が痛くても、人体の中心であり、
要である骨盤を正しくすることが第一であるから、
骨盤巻きだけはどんな症状にも欠かせない基本の巻き方。

まず、眼を閉じる。両手を水平に上げる。そして片足立ちをする。

膝を脚の付け根と同じ高さぐらいまで上げてみる。
それでと静止できれば心配はありません。

でも、ぐらついて不安定で立っていられなければ、
間違いなく仙腸関節はズレています。

左右両方を交互にやり、より不安定な方が変位しているということ。

その度合いによって仙腸関節のズレぐあいが判断できる。
ひどい人は、瞬時も立つことができない。

こういう人は、眼を閉じて歩くと、本人はまっすぐ歩いているつもりだが、
かならず右か左へずれて歩いているものです。

これが、もっともオーソドックスな「腰痛自己診断法」です。

早期発見はなにも病気に限ったことではありません。
あらゆる症状に当てはまることで、腰痛についても然りです。

「たかが腰痛、されど腰痛」ということを、
自然良能会では常に力説しています。

しかし、いまだ「たかが腰痛だから」と、
軽視しがちなのが一般的な現状です。

仙腸関節のズレで起きる腰痛を放置しておくと、
人体の各所に悪影響が派生してどんなにつらい思いをするか、
「されど腰痛」です。

だから、自然良能会から言わせれば、
すぐに痛みを発する人のほうが扱いやすい。

急性のギックリ腰などは数回で治ってしまう。
歩くこともできず、付き添いの人に支えられて、
やっとの思いで来た人も仙腸関節を調整すると
帰りはひとりで歩いて帰っていくことも。

スポーツマンタイプのよう方は骨盤にズレがあっても、
骨盤を支える筋肉が鍛えられているので、
よほど悪くなるまで痛みを感じないようです。

また自律神経の働きのバランスが悪い方は、
症状を自覚した時には痛みは激烈で慢性化しており、
たんなる腰痛から各所へ痛みが派生したりします。

腰痛は悪化しないうちに早く治療することがなによりも肝心です。