患者さんが骨盤調整に罹ってどうなったかという、
治癒するまでの経緯を詳しく述べることにとどまらず、
骨盤調整という画期的な治療の本質というか、
ありかたについて述べつつ、
「正しい治療とはなにか?」を考察することを旨としている。
自然良能会と整形外科とでは、
根本的に考え方が違うし、立つ位置も異なる。
争点は「骨盤」。
正しくいえば、骨盤内にある一対の関節、
仙腸関節である。
自然良能会は骨盤こそがあらゆる症状の
根本原因だと主張している。
これは同会の創始者である五味雅吉先生、
提唱してきた理念なのである。
右脚が痛くて、歩くのも難儀していた。
整形外科に罹ったが、
なぜという的確な原因の説明もなければ、
具体的な治療もされなかった。
例によって、湿布と鎮痛剤を渡されただけだ。
その奥さん、なにかの用で電話をかけてきた友人に、
その人もいろいろな症状に悩んでいたので、
いわば同病相哀れむで、
「足がこうこうで痛いのだけど、
整形外科ではいまひとつはっきりしなくて・・・」
と、愚痴ったのだった。
すると翌日またその奥さんから電話があった。
娘さんのご主人が整形外科医とかで、
問い合わせしてくれたという。
「娘の旦那がいうには、骨盤に原因があるようだから、
その方面の専門家に診てもらった方がいい、といっていたわよ」
その話を聞いて、整形外科も従来通りではないのだ、
それなりに視野を広めたのであろうかと思った。