④ 健康管理の考察 毎日かならず一万歩

四番目の「毎日、一万歩」

容易なようでいて、毎日となると大変であるが、
かならず励行してもらいたい。

歩くことが健康にいいことは誰でも知っているが、
つい乗りものを利用する。
歩ける距離、時間があれば努めて
歩くように心がけて欲しい。

その歩き方も、思索しつつブラブラと歩く
「哲学者歩き」は駄目であって、
息が弾むくらいさっさと歩くのがよい。
時間を決め、少し汗ばむくらい急いで歩く。

人間の一分間の心拍数は、
通常50~80といったところだが
それが110~120ぐらいになる程度に歩くとよい。
ちょうど胸がドキドキするほどの心拍数だ。

以上が、健康管理の基本的な四項目である。

たしかに言うのは易しで、
実行には大変な努力がいるが、
無為で健康は保証されない。
各人の努力がなによりも大切なのである。

それが節制なのだ。

ただ気張ってやるものではない。
自然に、当然のごとく実行できるようになれば、
健康管理は本物である。

また、折りにふれ柔軟体操をしよう。
五味会長のお元気なのは、
体はやわらかいことが大きな要因である。

早朝の体操や、風呂の中では屈伸をする。
つまり、努めて体を動かすよう心する、それも要諦だ。
無為徒食ほど恐いことはない。

月刊自然良能より