② 椎間板ヘルニア 足の付け根あたりのしびれ

青年は、私よりはるかに症状は重く、
這うようにして移動し、少しでも身体を前にかがめると、
痛みが走るというような状態でした。

たしか1ケ月ほどと言われてたと思うのですが、
病院で牽引ベッドにくくりつけられたような状態で、
絶望盛でいっぱいの中で五味先生の本に出会い、
「これしかない!」と病院を逃げるようにして出てきた、
と言われていました。

その青年が、それは見事に、みるみる良くなっていたのです。
「今は治療に専念するのが自分の仕事」
と言われて、しばらくは、たぶん毎日のように
来られていたのではないかと思います。

現在も、ときどきお目にかかるのですが、
意気揚々とされて、元気がみなぎっているという感じです。

現在の私は、仕事と家事に追われるハードな毎日の中で、
腰痛も完全によくなってはいないのですが、
辛い痛みは感じることもなく生活できています。

多分、もっと熱心に、ゴム巻きや腰回しなどに励めば、
状態はかなりよくなっていると思いますが、
職場でも、家庭でも、なかなかその余裕がありません。

けれど、それは、言い換えれば、
それほど深刻な腰痛を抱えていないということではないでしょうか。

「骨盤調整」のおかげで、なんとか普通の生活が
維持できていると確信しています。

これからも私の生活は「骨盤調整」なしでは考えられません。
「骨盤調整」と先生、皆様との出会いを心より感謝しています。

「正しい治療とはなにか」ということを、五味会長は常々訴えています。

腰痛、神経痛といった、所謂「見えない症状」については
まだまだ間違った認識が大勢を占めているようです。

骨盤(仙腸関節)を抜きにしてこの問題を解決することができない。

その事実を知らしめようと、
同会長は機会あるごとに説いているのです。
そして私たちも、仙腸関節理論の正しさを形で
示すために日々努力しているのです。

今回ご紹介する症例も、実相を知らないために
長年つらい思いをしてきた一人です。

五味会長の言う「なんでも椎間板」で、
病名ばかり仰々しく付けられるが、
実際の処置といえば安易なその場しのぎのもので、
当然治るわけがなかったのです。

私は、その誤謬を「治癒」という形で納得せしめたのです。
その事実は、自らを自負するものではなく、
骨盤調整の絶大な力の証に他なりません。

実例は、そうした一つに過ぎないのです。
ただ、このひとつの症例が他の多くの人たちに
「正しい治療」のなんたるかを知らしめる・・・
そうした波紋のひろがりが、私たちのよろこびなのです。

月刊自然良能より