つらくて苦しい日々が、今ではウソみたいに楽になって
職場復帰することができて、本当によかったですね。
昨年の九月に、お母さんに付き添われてきた
貴女は、まだ23歳の若さ。
でも腰痛の歴史に関しては、超ベテランでした。
決して放っておいたわけではなく、
病院へ行き治療をして、
気をつけていたはずですよね。
でも、よくよく訳を聞くと私には不思議なことばかり。
どうして腰が悪くて痛いのに、
一所懸命ハンドボールをするの?
スキーだけではなく、スノーボードまでしなくてはいけないの?
お決まりのコースをたどって、
確実に段々と悪化させていたのですね。
退院して、翌日に来院された貴女の腰部も脊部も
少し手をふれただけで痛がる。
ひどい炎症をおこしていました。
左足の大腿部は右脚の大腿部より明らかに細い。
かなり以前から、神経圧迫が強く、
栄養がいかなくなっていたのでしょう。
少しずつ、脊部、仙骨部に刺激を
加えることができるようになったころ、
貴女も痛みがやわらいで楽になっていったはずです。
でも、骨盤の捻れがひどいため、
仙腸関節の調節が非常にむずかしいと、
担当の先生はつい最近までこぼしていましたよ。
雨の日も嵐の日も、毎日お母さんと、
片道40分の道のりを通院してくれました。
珍しく雪の降った日、今日は誰も来ないだろうなあ?
とそっと治療室をのぞいたら、
いつもどうりの貴女の姿がありました。
どうやってこれたの、雪は大丈夫だったの、
とたずねたら「お母さんの代わりに
お兄さんに送ってもらいました」と、
涼しい顔で答えてくれました。
理解のあるご家族に恵まれたことは、
大きな幸せでしたね。
長年、悪かった腰です。
きちんとバランスがとれるのには、
まだまだ時間がかかると思いますが、
貴女白身がきちんと面倒をみてあげて下さいね。
私達は心をこめて調整させていただき、
見守っていくのみですから・・・。
月刊自然良能より