患者さんを見ているともったいないないな・・・?と思う時があります。これは私自身の指導不足でもありますが・・・バンド運動をする事は良いと思いつつも、自分には甘くなり少し良くなると自分から進んで運動をすることが少なくなります。
治療前にバンド運動をするか、しないかのほんの少し小さな差が、治療効果の表れ方に大きな差となって現れてくるからです。
慢性の症状(足のシビレ・痛みなど)の患者さんで治療だけをしても思ったほど効果が出ない時には、私自身が治療前後の2回バンドを巻きバンド運動をしてもらいます。何度か続けると目に見えて効果が出る事が解かってもらい、バンド運動の大切さを理解してもらっています。
効果が出てくると自分から進んで前向きに治そうと頑張る気持ちになります。
前向きに自分でも頑張る人と、人任せな人とでは前向きな人ほど治りが早いです。
強制的にさせられる運動と自主的にする運動でも効果はハッキリ違ってきます。
バンド運動は症状の改善、そして現在の自分の体の状態を客観的に判断する事が出来ます。同じバンド運動をしても体の調子が良い時の状態を基本にして比較してみると、自覚症状が特になくても体が疲れている時には、バンド運動をしてみるといつもより変に筋肉が突っ張り、動かしづらいなどの変化に気付くはずです。そういう体の変化を事前に気付き、バンド運動をいつもよりも入念にする事が予防につながります。
辛くない時には少しくらいは良いかと思いバンド運動をしない時がありますが、そういう事が続くと段々疲れやすくなって、痛み・シビレ・突っ張り・・・などが出ると慌ててバンド運動をしても効果はすぐには出ません。
辛い時には一生懸命に体の手入れをしますが、調子が良い時ほど体を無理して使っている事が多く負担がかかっています。健康維持の為にも調子が良い時ほど、特に体の手入れをやっておかないとダメです。年齢によって症状が改善する速さは違いますが、