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① 治る治療とはなにか

腰痛の力学

腰痛の原因はいろいろある。
立ったままで仕事をする人、電車、バス、飛行機などの乗務員やデパートの店員等々。
中腰で仕事をする人、美容師、理髪師、歯科医、調理師等々。
座って仕事をする人、事務職やプログラマー、タクシー運転手等々。

こうした職業の人たちが、腰痛にかかる該当者というわけである。
なんのことはない、立っても座っても、中腰でかがんでも、
みんな腰痛にかかるということだ。

仕事の種類や、姿勢を問わず、全てに要因が当てはまる。
腰痛とはそれだけ普遍的な疾患といえるのであろう。
家事にいそしむ奥様方もそれに該当する。

つまりは過度な労働、作業による「疲労」の蓄積が
人きな要因となろう。

それゆえ、これまでは中腰で前かがみになっての
作業であった歯医者や美容師などが、
できるだけ椅子に腰かけて仕事をするようになったのも、
腰への負担を減らそうという工夫であろう。

「疲労は腰にくる」とよく言われる。
正しくは「骨盤」です。

現代医学は今も無視しているものだが、
自然良能会は、骨盤が大きなポイントであると
日ごろから主張している。

骨盤こそが上半身の重みを支えつつ、
平衡を保つ人体の「要」ともいえる枢要な部位である。

それだけにその平衡が崩れる(傾く)と、
当然のように多大な影響をもたらすことになると説いているのだ。

同会が常々主張している「仙腸関節理論」である。
そのことについては繰り返し解説しているので、
いまさらの感もあるが、骨盤が傾くということは、
骨盤の仙骨と腸骨をつなぐ仙腸関節が、
なんらかの理由でズレることから起きる。

それは過度な疲労や、ちょっとした蹴つまずきや、
転んだといった外圧から起きるものだが、
仙腸関節のズレは微々たるものでも、
つまりは扇の要の原理と同じで、

要の動きは小さくても扇は大きくひらくもので、
その影響するところは多大で骨盤そのものをも
傾かせてしまうということになる。

以前のことだが、整形外科でレントゲンを撮ると、
骨盤の片側が傾いていることが、
画像ではっきり確認できていたのに、医師は「異常がありません」
という他になんのコメントもなかったという。

それは整形外科の学問上の範躊に
「骨盤」の存在はなかったからであろう。
さすがに昨今は、そんな馬鹿なことはなくなって、
整形外科医も骨盤、仙腸関節という言葉を口にし、
存在として認めるようにはなった。

だからといって「治療」としてそれらを
注視しているかとなると、否である。
それゆえ・・・、あえて言わせてもらえば、
腰痛や、その関連の症状は整形外科では
治らないと明言できるのである。

これらのメカニズムは簡単。
土台である骨盤が傾けば、
その上に乗っている脊柱は不安定になって、ぐらぐらする。

当然な有平均だった負担が一方に偏り、
過剰な負担がかかるようになる。

椎間板ヘルニアなどもそうしたことから
誘発される典型的な症状であろう。
椎問板ヘルニアは、脊椎が歪んで片側に異常に負担が偏ることから、
椎骨と椎骨の間にあってクッションの役を果たしている
椎間板が圧迫され、まわりを囲む繊雄輔が裂けて、
中のコロイド状の髄核が飛び出して骨化したものをヘルニアという。

整形外科では、その突出したヘルニアだけを注視し、
当初は「保存的療法」といわれる内科的処置で
なんとかしようとするのだが、
なんともならず、結局「手術を」ということになり、
突出したヘルニアを削り寂れば痛みが解消すると考えている。
「対症療法」の発想だが、

「それは安易で、間違った方法論だ・・・」と、
真っ向から反対しているのが、五味会長率いる自然良能会である。

だいいち現代医学は、椎間板ヘルニアがどうして発生するかの
メカニズムについては、「わからない」とか「原因不明」の
ケースが多いといっている。

そうしたことはヘルニアだけではない。
あらゆる症状についても「原因はわからない」
ということが多いようだ。単純な質問。

「原因がわからないそうした症状を、どうして治すのか?」
本当に「原因不明」ならばまだしも、
同会はその原因を明確に説明している。
曰く、骨盤の歪み・・・仙腸関節のズレが根本原因であると・・・。

その是々非々を、現代医学関係者は理解している
かどうかは定かではないが、
ヘルニアで手術といわれて、
ハイといって手術を受ける人はいないという。
そのことからも、現代医学では治らない事実だけはわかっているようだ。

腰痛、神経痛などのやっかいなところは、痛み、しびれの
ある箇所が「患部」ではないということだ。

つまりは「見えない症状」であり、
痛み、しびれの強弱、軽重も明確に把握できない。

なによりも根本の原因は他にあり・・・それは骨盤だが
それだけにいろんな開運性があるということだけに、
放置していると各部位に障りがでる進行性もあって、
この症状をより難解にしていて、
意外性をも含むものにしているようだ。

冒頭に記したように、立ったままとか、
中腰の姿勢で仕淑をする人が腰痛にかかる
例が多いのはわかるが、
座ったまま仕淑をする人も多いというのは意外に思える。

それは、椅子に座って仕事をする人が圧倒的多数を
占めていることも要囚だろうが、
要はどんな形であろうと疲れるほど過度に働けば、
腰痛の注意信吋が点る、それだけ診遍的なものであるといえる。

月刊自然良能より