治療師としにて病気・健康の真理を追求してきた五味雅吉会長。
骨盤調整法開発に至る五味理論と真理を、
体験をふまえて開陳していただいた。
漢方は、虚、実、気のを根三つを根本原理にし、
5つの経路、657の経穴で諸病に対処している。
一方、近代医学(西洋医学)がつけた病名の数は1300余り。
病名はつけたが、その原因はというと、
そのうちの80パーセントは不明である。
さらに、原因もわからないし病名もつけられないといった
病気が数えきれないほどある。
通称、万病といわれている所以だ。
現代医学は対症療法で、病気の原因を追求し、
確証をつかむとそれに対して治療をする。
臓器や器官がパイ菌にやられ、
炎症をおこし化膿してくる。
やがて命とりになるから、病巣を切って取り除く。
また、化学薬品を投与して原因であるパイ菌を殺す。
困ったことに、化学薬品はパイ菌も殺すが、
人間の正常な細胞も殺す。つまり両刃の剣なのだ。
よく効く薬ほど副作用はひどい。
しかも、薬が原因でつくった病気(薬原病)は
薬では治らないからなお厄介だ。
国が豊かになり、文化も発展し、福祉も体制が整い、
医療は保険制度がつくられた。
毎月保険料を払っているから、医者にかけつける。
半日待って診療は3分間といわれている。
それでいて薬は山ほどくれる。
つまり異物が人体内に定住することになるから、
人間の体も変質してしまう。
薬原病、医原病がマスコミで騒がれるようになって
一般の人の意識も変わり、
副作用のない漢方療法が見直されてきた。
漢方は体力、気力という健康の根本を基本にし、
自然の草木などを主体にした薬を使う。
薬が原因で病気をつくらないという利点はあるが、
悪質な病気には間に合わないという難点もある。
近代医学でなければ治らない、
感染や外傷などの急性の病気。
からだ全体をよくしていく漢方療法。
それぞれ優れた特性を特っているが、
なにしろ病気の数は万とある。
いずれの方法でも治らない病気も数多い。
古くから行なわれてきたあんま術は、
筋肉のこりをとって血液の循環をよくする。
疲労回復が主な目的であり効果であるが、
病気になりにくい体質をつくるという利点もある。
病人には強い刺激は禁物で、
体表を軽く刺激して効果をはかる。
これがマッサージ。
このほか、触手療法、温湿布、電気療法、骨格矯正のオステオパシー、
カイロプラクテイックなど数え切れないほど多い。
また、命を支えるのは薬ではなく栄養であることから
考えられた食事療法。
それらの療法が普及しているということは、
大衆の支持を得ているということに他ならない。
しかし、これら各種の療法を総動員しても
治らない病気はたくさんある。
月刊自然良能より