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② 椎間板ヘルニア 痛みは良くならず、ますばかり

痛くなったあの時に、まだ大丈夫と思うのではなく、
今なら簡単に治せると思うだけの冷静さと、
前向きさがあればこうはなって
いなかっただろうと思います。

大丈夫、大丈夫と思うことは前向きではなく・・・

こうして治療が始まりました。
最初のころはとにかく痛くて、
それに耐えるといった感じでした。

立って腰まわしができず、寝転んでやるようにし、
なんとか5分できる状態で、
初めは立って5分間の腰まわしが
できるようになるのが目標でした。

2ケ月ほどだつと、寝転んでならかなり回数ができるようになり、
1日1000回するようにしていました。
しかし、それからは、少し良くなって反動がきて、
というものの繰り返しで、なかなか良くはなりませんでした。

それでも、腰まわしの回数は少しずつ増やしていき、
雪がちらつくころには、1日 2500回するようにしていました。

年が明け、雪が積もるようになり、
車を動かすために雪かきをするようになると、
なぜか身体の調子がよくなるようなことが多く、
先生にもそう言われました。

そのことで、今までは身体を大事にしすぎていたことがわかり、
ちょうどそのころから大学の実験も始まり、
いままでより歩く機会が多く、調子もかなりよくなりました。

3月に入ると、雪も溶け、実験も終わり、
身体を動かす機会が減ってしまい、調子を崩してしまいました。

そこで、身体を動かすため自転車に乗るようにし、
できるだけ歩くようにもしました。

そうすることで、また調子も戻り、5月に入って、
もうすぐこの治療所にきて1年というころには、
立って1日2000回は腰まわしをするようになっていました。

6月になると、運動不足を解消するというよりは、
落ちてしまった筋肉をつけるため、
プールで泳いだりするようにしました。

ほかにも、柔軟体操をしたり、ラジオ体操もしました。
とにかく先生に言われたことや自分でやってみようと思ったことは
すべてやってみることにしました。

6月中旬はとても調子が良く、
今まで動くと痛みが先行していたものが、
知らないうちに疲労感へ変わっていました。

夏も本番になり、いつもならこ、この時期夏バテしているのに、
それもなく大学のテストやレポートで
机に向かうことが多くなっても、
痛くなることはほとんどありません。

しかし、まだ調子の悪い日もあるし、
身体も完全にまっすぐではありません。

いつ治るかはわからないけれど、
腰まわしは治ってからもずっと続けていくつもりです。

この体験記を読んで、どう感じてくれるかは
わからないけれど、自分では辛かったことではなく、
頑張り通せた充実感のようなものを伝えたかったからです。

これを読んでくれる人の多くは、自分と同じように
辛い思いをしている人たちだろうから。

そんな人たちに頑張ってほしいから・・・。
この治療所で得たものはたくさんあります。

身体を治してもらったことはもちろんのこと、
頑張り抜くことも教えてもらいました。

そして、本当の意味で前向きに考えることの大切さを。
僕の場合、最初の時点では、
それほどひどくなかったと思うのです。

あの時に、大丈夫と思うのではなく、
今なら簡単に治せると思うだけの冷静さと、
前向きさがあればこうはなっていなかっただろうと思います。

大丈夫、大丈夫と思うことは前向きではなく、
時に下を見て、今の自分をしっかり見ること、
それがきっと、本当の前向きさだと僕は思っております。

まだまだ言いたいこと、感じたことはあります
が、両親、先生、助手の皆さん、自分を支えてくれる
多くの人たちに、今はただ感謝、感謝!

月刊自然良能より