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(3) 膝、下肢が痛くてブロック注射 椎間板ヘルニア

■ 骨盤調整で初めて「治る」希望の灯火を見る

自然良能会の治療所へは、2月下旬から6月までの4ケ月間、
最初の一週間は4回行き、以後毎週2回治療に通った。

当初は途中で膝の痛みで立ちすくみ、寸時休んでまた歩く。
そんなことを7、8回も繰り返しながらようやく辿り着いたものである。

それが通う回数が増えるにつれて、
歩行が楽になっていくのをはっきり自覚できた。

いろいろ紆余曲折を重ねてもいっこうに
「治る」兆しの見えなかった私の症状(椎間板ヘルニア)であったが、
この骨盤調整を受けた手応えで、いまだ遠くのほうではあるが、
希望の灯火が見え出したのである。

それだけに、なぜもっと早く自然良能会のことを知り、
通わなかったのかと口惜しい思いが強くしたのだった。

先生は患者の痛み、苦しみを本当に理解してくれている。
治療に対する真摯な姿勢がひしひしと私に伝わり、
それが病気の回復へと導かれていると私は感じている。

先生のもとに通い出した当初は、思うように歩けないつらさ、
苦しさに自分の気持ちに余裕がなく、明日を考えることもできず、
常に会社、家、病気のことだけで頭がいっぱいだった。

自然良能会との出会いがなければ、自分の視野の狭さとか、
多くの方の生き方を学び取ることもなく、気持ちも落ち込むばかりで、
人生の挫折を味わったことと思うのである。

治療が終われば、身体が本当に軽く楽になっている。
手練の技というのだろう。

先生は「簡単な症状ならばバラコンバンドで治せばいいのです」と、
バランスをコントロールするという意味で名付けたという
バラコンバンドを巻く運動を熱心に奨励し指導している。

先生がバンド運動を熱心に勧めるのは、
手をこまねいているのではなく、
人間がもつ自然良能力(自然治癒力)
を旺盛にするためにほかならない。

なによりも当人の前向きの姿勢、自分で治すのだという
やる気を出させるためには、このバンド運動は格好のものであったのだ。

人まかせで「治してもらう」のではなく、自分の努力で「治す」
つまり「自助努力」がなによりも必要だということが、
先生の真意だと私は思う。

その「自助努力」は治療ばかりではなく、
仕事についてもいえることであるし、
人の生きざまそのものの真理ではないだろうか。

「こうした体操でもっとも大切なことは、継続です。
たゆまずつづけることが、良くなる早道なのですよ」と先生はいった。

私にはこの治療法に、先生に巡りあい、どうにもならない症状に半ば諦め、
悲観的で後向きな気持ちになっていたのが、
悩みを解消され、健康ということがこんなに幸せなものだと、
身体いっぱいによろこびを感じている。

いまは会社への通勤も、もちろん家内に送り迎えしてもらうことなく、
ひとりで歩き、バスに乗って通っている。

まだ100パーセント治ったわけではないが、
日常の「動き」にはなんの障りもない。
峠を越えて、最後の仕上げの段階だと先生はいう。

その言葉は実にうれしい・・・と同時に、
この先生に巡り会えなかったらどうなっていたのだろうと考えると、
慄然とする。

いま、通勤途上の路やバスの中などで、歩き方や姿勢のおかしな人、
足をかばっているような人を見かけると、気になってしようがない。
(この人はもしかしたら「仙腸関節」がズレているのではないだろうか・・・?)
もしもしと、声をかけてあげたいと思う。

「月刊自然良能」を拝読して、患者さんの気持ちが
身にしみて痛感されるところです。

掲載されているそれらの記事で目につくのは、
椎間板ヘルニアの症例の多さです。

私もその病名をつけられ、言葉では言いあらわせられない
痛みで苦しんだひとりなのです。

自然良能会との関わりで強く印象に残ったのは、
「治る手伝い」をするもので、
「治すのは自分自身だ」という考え方です。

これは一見無責任のように聞こえるが、まるで反対であって、
患者自身が治すんだという前向きな考えで努力する姿勢が、
治療では一番大切だということを説いているものだと思いました。

つまり、患者自身の「戦い」だというのです。

これまでは悪くなれば「医者まかせ」と言っていた私には
ある種の衝撃でした。

同時に自然良能会の先生方が自分たちの仕事は
「治る手伝いに過ぎない」と言い切る謙虚な姿勢の根っこには、
絶対の自信があると感じたのです。

私もまた、椎間板ヘルニアとの果てしない戦いを強いられ、
試行錯誤して骨盤調整にたどり着きました。
先生方の自信の「証明」を私自身の身をもって知ったものです。

そんな椎間板ヘルニアを体験した苦労を、
私と同じ症状で悩んでいる方々に
是非読んでいただきたいと治療体験記をまとめてみました。

月刊自然良能より