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(5) 膝の痛みから腰痛になって

■ 健康保持が最大目標

商社マンとして不規則で過酷な、
そしてやりがいのあった仕事に打ち込んでいた時には、
定年後の生活については、それが間近に追っていても、
漠然とは思っていても具体的にどうこうといった
ものではありませんでした。

それが、体調をくずした(腰痛)ことが転機で
考えるようになったのです。

そしてマスターズ陸上競技会に出場するようになって、
ひとつの明確な目標ができたのです。

年齢がいかようになろうとも
「前向きにチャレンジする」

精神を忘れず、そのためにも「健康保持」には留意すること。
この姿勢は先生からかねがね聞かされていた
「自然良能」の精神と合致するものではないでしょうか。

そうした意味で、実際に定年の60歳を越えても
陸上競技に挑戦しつづけることは、
自分自身に科した試練でもあったのでした。

その中で格好の好敵手を得たことは、
私にとって大きな励みだったのです。
この人に追いつけ、追い越せと頑張りました。
そして、ついに勝つことができたのです。

だが到達点ではなく、単なる通通点にしか過ぎません。
ひとつのハードルを超えれば次のハードルが待っています。

つまるところは、記録を伸ばすことと、
高齢化とともに衰える自分の体力、
この相反する条件の相克の中で、
どこまで挑みつづけることができるのか?

そうしたギリギリのところでの自分白身への挑戦だといえます。
それだけに、なにごとにも貪欲に、真摯に挑んでいるのです。

昨年の8月には夏山登山をしました。
北アルプスの名峰、3180メートルの槍ヶ岳を踏破したのです。

それに30坪ばかりの家庭菜園での野菜等の
栽培も自らの手で行っています。

そして、なにか行事・・・
陸上競技会に出るとか登山といったことがあると、
かならず自然良能会のところへ行き、
その他でも年に数えるほどですが支部の門を叩き、
調整治療をしてもらい、適切なアドバイスを受けているのです。

私はいまほど健康なときはないのでは・・・。
そう自負しています。

いまひとつ私が取り組んでいるのは、古代史の研究です。
古代史はもともと学生のころから大好きだったのですが、
社会人となってからは仕事に追われる日々で、
腰を据えて取り組むことはとてもできなくて、
なおざりになっていたものが、
定年を迎えて新たな意欲がわいてきて、
研究を始めたのでした。

現在、24人の仲間と共に「日本古代新史」の本を読み、
それに基づいての史跡を巡る、
自分の足で歩いての実地研修をつづけています。

私の大きな目標は、陸上競技は80歳までつづけること、
古代史研究では私流の「古代史」をまとめたい、ということです。

そのふたつの目標に向かって頑張っていきたいと思っております。
そのいずれも基本は「体力」です。
健康であってはじめて挑むことができるものであるだけに、
まず健康保持を第一にして、
そのための努力を忘れないようにしています。

月刊自然良能より