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腰痛、肩こり、膝痛

治らないのかと半ばあきらめていたのが骨盤調整でウソみたいに治った

初めて治療に来だのは、10月であった。
知り合いの人がたまたま自然良能会の患者さんだったことから、
骨盤調整のことを聞き、その紹介で来たのだった。

訴えた症状は、「右腰の上のほうが痛い・・・」
というもので、それは6年ほど前からつづいているというのだった。

「痛い」というのは厳然たる事実であるが、
症状としてみると実に漠然としたものである。

患部も「・・・のほうが」というように、
いまひとつ明確ではない。

つまり腰痛、神経痛は「見えない」症状といえるものだ。
現代医学は「対症療法」であって、
傷とか炎症、腫瘍などの見える症状には対応できるが、
はっきりした患部がなくて、
ただ痛いとかシビれるといわれても対処のしようがない。

その他にも肩こりは8年前からあったし、
右膝の痛みもかなり以前からあったというのだった。

それに一週間前くらいから右肩から腕にかけての痛みが出たという。
つまりは腰痛、肩こり、膝痛なのである。

しかも10年近くも・・・
その間、マッサージや鍼にかかっていたとはいうが、
根本原因を放っておくのだから、
その場しのぎの手当に過ぎない。
放っていた年期のはいった症状といえる。

五味会長もよくいうように、
だいたいが女性のほうが辛抱強いようである。

それは日々、家事や雑用に追われることもあって、
少々の痛み、シビレはそのまま放置したままにいるケースが
多いようだが、自然良能会の立場からいえば、
我慢強いことは美徳ではない。

そうした人たちは、仙腸関節がズレたままで癒着しているので、
当人はわからないのだが、悪い形に身体を順応させて、
歩き方もかなりヘンな恰好で歩いていたのである。

それがどうにも痛くて、つらくて、
日常の動きにも障りが出るようになって、
初めて治療を受けようという気持ちになるのだった。

本当はそれではいけないのだ。
そうなると、悪い形(狂ったまま)で固定しているので、
仙腸関節を正しい位置に直しても、ズレ癖がついているから、
また元の思い位置にもどってしまうのである。

東京総本部では、初診できた患者さんは、
かならず五味会長が診て治療する。

慢性化しているいまの状況を正しく伝え、
しばらくは通って治療することを勧めたのであった。

そんな五味会長の言葉を守って、一日おきに通ってきた。
初めての治療で、調整が終わった後、あきらかに身体が楽になり、
(なんだか軽くなったように感じた・・・)と思ったという。

それに、その夜、ぐっすり眠れたのだった。
これまでは身体の痛みで、夜もなかなか寝つかれず、
ようやく眠っても浅くて何度も眼がさめて、
さめると寝付けず、悶々とすることが多かった。

「ひさかたぶりの熟睡でした」
2回目に来た時、スタッフのひとりにうれしそうにそう言ったという。

この治療に、これまでなかった、
「治る手ごたえ」をはっきりと感じたのであろう。
それから熱心に通ってきたのだった。

それだけに、腰痛、肩こり、膝痛とあれこれ症状であったのだが、
一ケ月ちょっとでそれらの悩みは解消されたのである。

いろいろ故障はあったわりには、
身体の芯の自然良能力は旺盛であったということだろう。

病院にかかってもはかばかしくなく、
もちろんマッサージや鍼でも良くならず、
心のどこかで半ばあきらめの気持ちがあったのだが、
骨盤調整をて嘘みたいに良くなったのには、
心底びっくりしたといったのだった。

「こんな素晴らしい治療法を自分もそれなりにおぼえて、
家族のものに試してみたい」

そう思い、それから講習会に参加するようになったのである。
聞けば、お子さんを出産する時、
2回とも帝王切開で産んでいる。

「そのころに骨盤調整のことを知っていたら、
きっと帝王切開をしないで、
自然分娩で出産できたのにと思うとそれが口惜しくって・・・」

本当に悔しそうな表情をし、
次にそんな自分白身におかしくなったのであろう、
ケタケタと笑いだしたのであった。

月刊自然良能より