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(5) 腰椎椎間板ヘルニア 腰から右足の痛み、しびれで歩けない

椎間板ヘルニアとボクシング

闘病体験で学んだ予防医学

仕事の合間を利用して、52歳の時に始めたボクシングの練習に
熱中していた私は、いかにも唐突にといった感じで、
世界チャンピオンの醸し出す独特の雰囲気を肌で感じながら、
一緒のジムで練習してみたいという欲望に駆られたのでした。

そこで大阪ヘ一週間の予定で旅立ちました。
そして私にとって憧れの元世界チャンピオンの所属する
ジムヘ入門したのでした。

同ジムで練習してみて、まずその施設の規模の大きさに驚かされました。
翌日にはスパーリングも見せてもらい、
また近くで一緒に練習もさせてもらい、
グッとこみあげてくるものがあり、心から感動しました。

その日は、ジムでの練習を終えてすぐに、
当時の世界チャンピオンの所属ジムにも入門して、
練習してみることでした。

チャンピオンの練習は、準備体操に始まって
10ラウンドのスパーリング、締めのクールダウンと
一部始終を見せてもらいながら近くで練習もでき、
昨日に続いて2日連続して感勤にひたることができたのです。

あれ以上の幸せはないと思いました。
防衛戦を前にして、相手を換えてのとても迫力のある
ラウンドスパーリングでした。

こうして両ジムでいろいろ練習を見せても
らいましたが、スパーリングパートナーがやっていた、
その場で何回も目一杯垂直飛びを繰り返してる姿が、
目に鮮やかに焼きついておりました。

帰宅してから、その練習をいきなりやったのが椎間板ヘルニアの
引き金になったような気がします。

しかし練習そのもは、いい汗かいたなと充実感一杯で、
実に気持よく練習を終えたその日の夜ですから、
形としてはなんの前触れもなくといった感じでした。

ひと寝入りした後、腰に軽い鈍痛と痺れで目が覚め、
しかたなくテレビの深夜放送を見てるうちに、
右腰から右足先にかけて痛み、痺れは増すばかりで、
寝ても起きても、曲っても、どんな姿勢をとってみても
痛み、痺れ共にやわらぐことはなく、まんじりともせず
一夜を明かす羽目となってしまいました。

整形外科を訪ねたことは申すまでもありません。
レントゲン撮影の結果は四、五番の椎間板ヘルニアとの、
写真を見ながらの説明でしたが、これぞ一目瞭然、
素人目にも説明の必要もないほどひどいものでした。

ならばMRIも撮って、さらに詳しく調べましょうと
言われましたけれど、2~3分もじっとしているのがきついのに、
今日は勘弁して下さい、少し症状がやわらいでからお願いします。

その日はコルセット、湿布薬に飲み薬等をもらって帰りました。
それから毎日通院しながら整形外科お定まりの治療を受けるうちに、
少しは良くなった5日後、MRIを撮ってもらった結果、
新たに腰椎分離症・腰椎すべり症も宣告されました。

腰の故障としては最悪のパターンと言えそうで、
また症状も一進一退の繰り返しでしたので、
毎日暗い日々を送っていました。

そんなある日のことでした。病院帰り、用事で本屋さんに立ち寄り、
いつものパターンで健康コーナーを覗いていたら
「椎間板ヘルニアは手術なしで治る」が目に留まり、
さっそく購入して貪り読みました。

今だから言えることですが、あの時この本に出会えなかったらと思うと、
ぞっとして背筋が凍る思いです。

本書を通じて、内科、外科、精神科を問わず不適当な理論、知識が
流布し席巻してる部分がかなりあることを教えていただいた
という意味でも貴重な勉強をさせてもらいました。

「椎間板ヘルニアは手術なしで治る」(五味雅吉著)の本を
一回読んだだけでは正直なところ半信半疑でした。

だが2回入念に読んだ結果、この自然良能会ならば、
きっと治してもらえると確信しまして、
長期療養を覚悟して旅立ちました。

しかし重症だっただけにしばらくは一進一退の繰り返しのように
感じられ、やっと痛みを感じずに眠られるようになったのは治療を
始めてから6日目のことでした。

嬉しかったですね。
またボクシングを目一杯やれる日が来るかも知れない。

いや、かならずそうしてみせると、
新たなスタートが切れた記念すべき日でもありました。

そして44回目の治療で、待ちに待った完治を宣せられました。
私の人生は新たに自然良能会のところから始まったんだ、
という強い感謝の念に駆られて、その後も何回も静養と、
ボクシングのキャンプを兼ねて訪ねて、お世話になっている次第です。

今は、こうして数々の病気を克服した末、
予防医学の講演家として希望と夢に大きく胸を膨らませながら、
充実した毎日を送っております。

はからずも良書にめぐり会え、さらに自然良能会との出会いと、
なにかしら運命を感じさせられるものがあり、
自然良能会に心より感謝申し上げる次第です。

現在、Sさんは予防医学研究家として、
講演活動で各地を回っておりますが、
それらの基礎は、自らの闘病体験を裏打ちにした、
同人のひたすらな努力があったればこそと思います。

そんなSさんが腰椎椎間板ヘルニアに見舞われ、
私の治療所を頼ってきたのは偶然であったと思いますが、
骨盤調整を体験し、その目を見張る効果を身をもって確認してからは、
健康保持には食事改善ばかりではなく、
骨盤の歪み、ズレを正すことが不可欠と確信されました。

それからの自らの講演では「食改善」と「骨盤のズレを正す」ことが
車の両輪であるとの主旨で話されていることを聞き、
治療したものとしてひそかな満足感をおばえたものでした。

治療した後は、痛みはすっかりなくなり、
講演活動にボクシングにと頑張っておられるようです。

いまでも春と秋の2回、顔を出し骨盤調整をした後は、
カラオケを楽しむ仲となり懇親を深めています。