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長崎市筑後町3-22-803

(4) 椎間板ヘルニアのため痛い、立てない、歩けない

治療を開始してから約5ケ月、竹刀をお返しする。
まだ歩行は苦しいが、家の中や治療所の中だけであれば、
竹刀の助け加なくとも物につかまりながら
歩けるようになったのだ。

そんな中、私には新たな悩みが出てきた。
治療がさらにつらくなり、痛み加増した感じがする。

治療後の寝ている時間がどんどん短くなり、
先生の手をお借りしなくとも起き上がれるようになり、
他の方とのおしゃべりも楽しくなった。

毎日送り迎えをなにも言わずにつづけてくれている主人とも、
送迎の車の中でもおしゃべりできるようにもなった。

そして、支部にお世話になってから半年。
腰はまだ曲がっているものの、だいぶ痛みが楽になり、
いすに座りながら食器洗いや夕食の準備ができるようになった。
(私はこの治療で絶対に治る)
と本当に強く思えたのもこのころだった。

「昨日は100回ずつ腰回しを続けてきたんですよ」と報告すると、
「そう、すごいね。頑張ってえらいね。
今度は150回やってみようか」
「はい」と、かならずまずは誉めてくれる。

私は毎日先生に誉めてもらいたくて、
「昨日はこれをやりました。あれをやりました」
と細かく報告した。先生は一つ一つのことを
真剣に聞いて誉めてくれる。

ある患者さんから言われたことを思い出す。

「早く治るコツはね、とにかく先生方の
おっしやることを素直な心で聞くことよ。
年齢が上だとか下だとかそんなことは気にせず、
子供みたいに素直に聞くことよ」

(なるほど・:)と思いできるだけ実践してきた。
「今日はちょっとひざ巻き頑張ってやってみて」
と先生がおっしやれば「ひざ」、
先生が「かかと」とおっしやればひたすらかかとと、
報告するのも忘れない。
(頑張ってきたから誉めて・・・!)まるで子供だ。

治療開始から約8ケ月、主人の送迎から卒業し自力で通うことにした。
まだ腰は少し曲がっているものの、
日常生活はほとんど困らない程度になっていた。

あの日、竹刀にしがみついて歩いた道を
「軽やかな足どり」とまではいかないが、2本の足で歩いて通った。

1ケ月ほど自力で通ったころ(もう大丈夫だろう)
と感じている私に先生が、
「そろそろもう一度悪くなると思うからびっくりしないでね」
とおっしやった。「はい」と答えつつも、
(私はどんどん良くなっているんだし、
腰回したって頑張ってやっているから大丈夫)
と心の中で思っていた。

月刊自然良能より