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(4) 腰椎椎間板ヘルニア 腰から右足の痛み、しびれで歩けない

Sさんの義理のお姉さんが、長年強度の関節リウマチに
悩まされていたので、少しでも苦しみを和らげる方法はないだろうかと、
家庭医学大事典のリウマチの項目を呼んでいたとき、
リウマチの次の項目にある「レイノー病」に目がとまりました。

なんとなく読んでみると、自分の症状に全てが該当していたのです。
びっくりしたといいます。

さらに、その原因と治療法を読んでもっとびっくりしたというのでした。
その原因がはっきりわからないということにです。

とにかく冷えると出る病気だから、指先ばかりではなく、
身体全体を冷やさないように心がけるしかない。
そう書いてあったといいます。

「その項を何度も読み返しているうちに、閃いたことがありました。
原因がはっきりわからない?
なにを寝ぼけたことをいっているんだ、と思いました。

これはビタミン、ミネラルの不足に違いないと100パーセント確信しました」
再度ビタミン、ミネラル等の関連の本を読んで調べたのでした。

そこでわかったことは、これまでは自分なりの勘を頼りに、
生活習慣や食習慣を工夫改善することで、
悩ました疾患、症状を克服してきました。

改めて専門的な勉強をしてみると、栄養バランスが無茶苦茶であり、
食事による全ての栄養の摂取は無理ではなかろうかと思うようになり、
十種類のサプリメントを整え、活用するようになって、
レイノー病もほどなく完治したといいます。

画期的な治療法である骨盤調整をもって、自然良能を
喚起させるように努めている私たちの立場からいえば、
Sさんの独自の「栄養健康法」の努力は敬服に値するものであり、
その栄養管理法は「予防医学」としての効用が大いにあると思われます。

それはまた、我々自然良能会が提唱している、
「自然良能のはたらきを旺盛にする」ことに
直結しているものといえましょう。

こうしたSさんの健康を確保するための努力が、
独自の「食改善法」を構築していったのです。

いまひとつ画期的なことは、井手元さんが52歳になって、
ボクシングに熱中したことです。

これも健康法の一環としての思いがありましたが、
もともとボクシングが大好きだったことも要因です。

しかし、ボクシングのトレーニングは実にハードなもので、
若い人でも大変なものなのに、50代にはいってから始めたのですから、
感心する思いです。

しかし、井手元さんはそれをずうっとやりこなしてきたのでした。
そんなSさんの病歴のフィニッシュは、59歳の時に見舞われた
腰椎椎間板ヘルニアと併せてでた腰椎すべり症・分離症でした。

だが、その症状はボクシングなどの苛酷さも原因と思われ、
これまでのもろもろの症状とは、あきらかに性質が異なっているように
考えられますし、それがSさんの多種多様な病歴の
終章をつづるものだと思われます。

その症例とボクシングに関わるところは、改めて述べるよりは、
Sさんの「病気は食事改善で治そう」の中の項をそのまま紹介した方が
よりSさんの思いが伝わるのではと思いますので、
以下のように掲載します。