(3) 椎間板ヘルニアの常識 ウソ?ホント!

■ 骨盤調整理論

ヘルニアが神経に触れると言いますが、
神経は繊維状で弾力を持っているから圧迫されてもよける余裕があります。
したがって痛みがあったとしても、激痛などではなく軽いはずです。

痛みはむしろヘルニアが原因ではなく、
骨盤の変異によって生じた筋肉の硬直によって生まれます。
硬直した筋肉が脊柱を変形させ、
神経の周囲を圧迫することによって激痛を感じます。

従って椎間板ヘルニアは、腰の痛みの「従犯」であっても「主犯」ではありません。

椎間板ヘルニアになりやすい場所は、腰椎4番~5番に多く起こります。
例えば腰椎4番と5番の間の椎間板に変異が生じた場合、
脊柱は右か左に傾き、この状態が長く続くと筋肉は硬直して痛みの原因となります。
では腰椎4番、5番はなぜ椎間板を押しつぶしたのでしょう?

それは脊柱が乗っている骨盤がゆがんだためです。

骨盤がゆがむとその上に乗っている脊柱は不安定になり、S字状にわん曲してきます。
このわん曲が腰椎に必要以上の圧力、圧迫がかかり
椎間板ヘルニアを生み、付け根の部分でいろんな腰痛を起こします。
骨盤がゆがむことで下半身、上半身に影響を与えます。

下半身では腰痛、坐骨神経痛、ひざ関節痛などがあります。
上半身では胸椎から頚椎に影響を与え、
頚椎が狂うと頭部の血液循環が悪くなり、
頭痛、目の疲れ、肩こりなどの原因にもなります。