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長崎市筑後町3-22-803

(2) お尻が痛くて足が冷える 椎間板ヘルニア

あくる日、病院へ行ったら、すぐにレントゲンを撮ることになり、
診断結果は姪御の言った通り、「椎間板ヘルニアL5/S1 坐骨神経痛左S1」
という診断で、医師は、すぐに「切りましょう。日程を考えておきますから」
と宣告したのです。

帰って、姪御に電話すると、
「やっぱりね。でも、おっちやん、切ったらあかんよ。
絶対に切ったらあかんよ・・・」
強い語調でそう言うのでした。

でも、手術の日はだいたい決まっているのです。考えました。
そして、次の診察の日に、医師に、
「先生、だいぶ良くなってきたようですから、やっぱり手術はやめて下さい。
私には慢性の喘息もあるものですから」と断わりました。

先生は、せっかく日取りもスタッフも決めたのに残念やなあといい、
「まあ、しばらくリハビリと痛み止め飲んで、重いもんは持たず、
腰をねじったり反らしたりしないよう気を付けてください。
時々外来で来て下さいね」

そう言い、そんな会話の途中、先生は病院の廊下の方に目線を向けて、
あの若い女の人を見てみい、手術をして間がないのに松葉杖で歩いているでしょう。

ああして頑張っているのですよ、
一度どんな具合か聞くといいよ・・・とのことでした。

私は診察を終えた後、まだ廊下を歩いているその女性に様子を伺いました。
「もう立てなくて、どうしようもなかったの。
筋力がないので、リハビリ大変なんです」その女性は言うのでした。

「どうですか、痛みは取れましたか?」
「今のところ、なんかぼやんとして、宙に浮いているみたいなんです」

コルセットをしっかり止めて、半分悲しそうな表情で答えたのでした。
どうやら、これまでの健康管理について後悔しているようでした。

そして、おじさんもヘルニアですか? と聞くので、
情けない顔をして「そうなんや・・・」と言いました。

「頑張って筋力つけてね。まだ若いんやから」
そんなことでひとまず退院したのでした。

でも、私には毎日毎日自分の体の世話で忙しい日が続きました。

内科整形科への通院。鍼、灸、温浴、痛み止めの薬の服用、
リハビリ、カイロ貼り(五枚か六枚)と取り替え。

今までの風呂ではボイラーが駄目なので取り替え、
べットも買い替え、目薬さし、喘息の薬、血圧の薬、痛風の薬、
ヘルニアの薬、うがい。
寝つかれないので寝つきをよくする薬、その他・・・。

休んでいることなく、テレビなんて十分ほどしか見ている間がない。
来る日も来る日も痛い日がつづきました。

それに第一回目の追い打ちに出合いました。
「五重相伝」といって仏門厳修五日間、
講義や作法の習得満行をクリアーするため人行することになり、
この間はただただ歯をくいしばって辛棒するのみでした。

無事に満行し、一息ついたある日、喘息の発作が出て、
通っていた医院に行ったのですが、
そこで意外な事態が発生したのでした。

尿の検査をしますからと紙コップを渡され、
採尿の体勢に入ったのですが、いっこうに出ないのです。

十五分ほどもぞもぞしていて、ようやく出ました。
ああよかった!と思ってコップの中を見ると、
胡麻や人参が入っているではないですか。

(あれ、どうしたんだろう)と思い、先生に言うと、
「そんな馬鹿なこと・・・?なにかの思い違いでしょう」
と本気にされなかったが、看護士さんにも念のため見てもらうと、
どうやら本当なのでした。

医師は驚いた表情で、大きな病院で精密検査をしたほうがいいと
紹介状を書いてくれました。

さっそく翌日、朝早くに行ったのですが、
診てもらったのは十二時前でした。

結果、尿は少し濁っているが、そんなことはありえない、
今日は、抗生物質の薬と頻尿の薬を出しておくから・・・ということでした。

それから、毎日々々排尿のたびにそれが出るし、
おまけにガスまで出て、一週間つづいたのでした。

月刊自然良能より