(2) 2回も椎間板ヘルニアの手術したのは

これではいけないと思い、大阪へ行き、有名な病院を教えてもらい、
レーザー治療を受けました。

レーザーでヘルニアを灼き切る手術は、
先に行った摘出手術よりは簡単でしたし、楽でした。

そして、なによりも(本当に治った)との実感を
もたす爽快感がありました。

私はよろこんで帰ったものでした。

三週間家で静養して、そして仕事を始めたのでした。
ところが、ほどなくするとまた痛みだしたのです。
私は愕然としました。

(痛みの原因であるヘルニアは全て切り取ったのではなかったのか・・・?)

あの手術はなんだったのだろう。
憤りながら自問したものです。

いずれにしても、手術にお金を遣ったのは、

二度も手術したのに、結局はこの椎間板ヘルニアは
治らない疾患なのだろうか?

うちひしがれ、半ば絶望しつつ、
一年くらいは痛みを我慢して仕事をつづけたのでした。

しかし、そのうちにどうにもならなくなってきて、
これ以上はとても駄目だし、
仕事仲間にも迷惑をかけるばかりだからと思い、
働くのをあきらめて一年半余り、家で寝て過ごしていたのです。

そんな折り、かねがね私の状態を聞き知っていた友人が参考になればと、
ある日、五味雅吉先生が書かれた、
「椎間板ヘルニアは手術なしで治る」という本と、
生ゴムのチューブ状のバンドを送ってくれたのでした。

それが骨盤調整とバラコンバンドとの出会いでした。

さっそく読みました。夢中で読みました。
(これだ・・・!)と思いました。

その本のタイトルが実に大きく、力強く感じられたのです。
(この治療に賭けてみたい)

骨盤調整が最後の頼みの綱だ。
祈りにも似た思いでした。

たまたま甥っこの結婚式があったので、
それに合わせて自然良能会を訪ねたのです。

それから10月、11月と治療をつづけ、
12月の中ごろから腰の痛みがやわらぎ出してきたのです。

その時のうれしさはとても言葉にはなりませんでした。
(これは本当に治る)そう確信したのです。

バラコンバンドを腰に巻いての腰回し運動も、
始めた当初は2、3分か精一杯でしたが、
そのころでは朝夕20~30分くらい回すようになっていました。

年が明けた1月ごろから、腰の痛くない日が多くなり、
バンド運動も30分から40分、50分、
一時間と増えていきました。

その月の半ばごろからは、身体が本当に軽くなり、
腰の痛みをとんと忘れるようになったのです。

そんな時には、どうしても整形外科でしたヘルニア削除手術や、
レーザーを使っての摘出手術、
そんな二度の手術はいったいなんだったのかと、
ふと思ってしまいます。

腰痛をおぼえてから14年、それこそ何百万ものお金を遣って、
痛みと戦ってきたのが、正直アホらしくなってきました。

しかし、そう言えるのも骨盤調整という
素晴らしい治療法と出会うことができ、
こうして腰の痛みから解放されたればこそ
言えることかもしれません。

それにしても正しい治療を「知らぬ」ことの不幸と、
「知った」ことの幸せを、私は体験したことになります。

いまは日に日に痛みがなくなり、体調がよくなることが実感され、
本当にうれしくなります。

帰ってもバラコン運動をつづけます。
そして、骨盤調整のことを腰の悪い人たちに教えるつもりです。

月刊自然良能より