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長崎市筑後町3-22-803

(1) 腰と両膝の痛みと両手指のしびれ

■ 自然治癒力の根源にあるものは

骨盤調整の素晴しさに接した
患者さんのよろこぴの治療レポート

前向きな努力の必要性
日々の治療で思うことは・・・

Nさんが、実家の76歳になる
お母さんを連れてやって来られた。

お母さんの主な症状は、
頚椎ヘルニアによる両手指のしびれ、
腰と両膝の痛みであり、

病院では頚椎ヘルニアの手術をすすめられていた。

初めての時、杖をついてそろそろと入ってきたのだった。
身体はかなり前屈している。

うつ伏せになるのもやっとのことで、
背中は側背に加えて前屈しており、
骨盤の変位はもとより全身の筋肉の硬化が大きい。

とにかく膝が曲がらないので、
座骨の押し上げもままならず、
仙腸関節の調整も足を持つことができないなど。

どのくらいできるものかと、
正直なところ前途多難を思わせたものだった。

それでも親孝行なNさんに応えたいと思い、
調整を続けたのであった。

数回の調整後、思いのほか成果が上り、
指のしびれは半減し、身体を起こしやすくなって、
立っていられるようになったのだ。

もともと働き者のお母さんは、
40歳と41歳での高齢出産に加え、70歳までお仕事をして、
どうにもつらくなってお仕事を辞めたという。

つまり、働けなくなるまで無理をしつづけたといえるのだ。

ところで、このお母さんは屈託がなく、
とても明るい人だった。

普通は身体が不自由になったり、痛みがあると、
イラ立ちや不安が出て、
けっして笑ってはいられないというものだ。

このお母さんはそうではない。
かといってつらさがそれはどのものでもない訳でもなく、
もともとがそうした性格であったのだと思う。

だから、少しでも身体が楽になると、じっとしていない。
そこらへんの掃除や買物にと、さっそく動き出す。

するとまた、その分の疲れやつらさは伴うものの、
Nさんは、お母さんが動けるようになっていることに
驚きと喜びをかくせない。

調整の間も、お母さんにじっと付き添い、
ひとつひとつ私の話しに聞き入っている。

お母さんが自分勝手にどんどん話すので、
私に気を追ってお母さんを優しくたしなめたりしている。

そうしているうちに、自分も、
3人の子供も身体(骨盤)が悪いと知り、
自分らも調整をと考えたのだった。

特に長男の夜尿症には、心をいためていた。
小学生にもなると、本人も親も深刻になってくる。

けれどもあまり調整を受けたがらない息子さんのために、
私はNさんに軽い調整の技法を教えたのだった。

さっそく家で試してみて、夜尿症に変化が表れた。
とNさんはびっくり、
そして大変喜んだのは言うまでもないことである。

一人で暮らす母親を心配する優しい思いが、
やがて自分も子供達も良くなる方法を見つけ、
毎週のように親子三代で仲良く通って来られる姿に
ほほえましさを覚え頭が下がります。

Nさんのお母さんのように、長い期間を経て悪くしたものは、
そう簡単にはいかないものだが、

常に会長が言われる通り、
良くなるのはその人自身の自然治癒力で、
私達はそのお手伝いをするのみです。

なにより本人の心が大事で、前向き、積極的、
そして忍耐があれば、自然良治癒力も大きくなる。
そのことを改めて痛感した。

Nさん達にも大いに期待している。
熱心に通って来て下さる限り、私も心を尽くして調整をしましょう。
皆の笑顔が絶えないように・・・。