(1) 椎間板ヘルニアの常識を考察する

手術をとの勧めを断って

一般的に「腰痛」という意味でひと括りされている症状の中で、
もっとも多いのが椎間板ヘルニア。

たしかにMR-で撮るとはっきりとヘルニアが認められるが、
だからといって、痛みの原因だというヘルニアを手術で
除去すればいいという現代医学の手法で本当に治るのか?
というと答えはノーだ。

治らないということは「間違った常識」に
惑わされていることで、
東京総本部での症例を基に椎間板ヘルニアの問題点について
考えてみたいと思う・・・!

■ 手術をとの医者の勧めを断ってよかった!

「なんでも椎間板」と常々五味会長が揶揄しているのは、
腰痛等」の患者さんに対する現代医学(整形外科)の
姿勢のあやふやさを指してのことである。

現代医学では、腰痛は病名ではなく、
単なる症状に過ぎないという。

それからしておかしいが、
いまもって頑なにその姿勢を取っていて、

「腰が痛いのですが・・・?!」

と訴えてきた患者さんに、
整形外科医は、まず検査をしましょうと、
レントゲンやMRIを撮ることを指示する。

「腰が痛い」というのは、患者さんの「感じ」だけのことで、
医師には「見えない症状」だから、漠然とした状態に過ぎない。
そこで、とりあえずは検査をする。

昨今の医療の検査機器の発達はめざましいものがあって、
MRIなどはその最たるものであり、
それに関わった医学者らがノーベル賞を取ったほどだ。

そうした精巧なMRIで撮ると、
ヘルニアが鮮明な画像となって映し出される。

すると医者は、なぜ脊椎を構成する椎骨と椎骨の間にある、
椎間板の中の髄核がはみ出して骨化する(ヘルニアになる)かの
根本原因を追及せず、ヘルニアが見つかったから、

「椎間板ヘルニアですよ」と病名をつける。

腰痛で来る患者さんの多くにヘルニアが認められる。
だから、そうした患者さんには、その病名を付ける。

椎間板ヘルニアの患者さんが圧倒的に多いのは、
そうした理由だからだ。

医者は、この突出したもの(つまりヘルニアである)が
神経にふれて、痛みを誘発する原因だと説明する。

そして鎮痛剤を出し、しばらくは安静にしているようにいい、
痛みがあまり激しくなれば、
その飛び出した部分を切除する手術を勧めるのである。

それで椎間板ヘルニアが解消するのなら、
なにもいうことはないのだが、

我々自然良能会の立場からいえば、
五味会長の著書の題名のように、
「椎間板ヘルニア手術なんてとんでもない」ことであって、
ヘルニアを削り取れば治るという考えは間達いだと言える。

腰痛に対する考え方が、
我々と現代医学とではまるで達うということである。

端的にいえば、自然良能会では
「腰痛の根本原因は骨盤の狂いから」と説明し、
その狂い歪みを矯正することで腰痛を治す治療法・・・
骨盤調整をもって世に問い、確かな実績を残している。

しかし、現代医学はその骨盤を無視している。
そんな現代医学の対応は、
いってみれば枝葉の要因を取り上げて原因という。

そこを治療すれば治るというものだが、
根幹の原因である骨盤にはまるでふれない理論だから、
我々が、「現代医学では腰痛は治せない」
といってはばからないのは、現に医者で治せなかった
重度の症状の患者さんたちを、
自然良能会では確実に治している「事実」があるからだ。

それでも骨盤調整は、現代医学からすれば「異端」の論と、
いまもって思われているようだが、
その狭視的な見方というか、かたくなさには唖然とするばかりである。

五味会長が「なんでも椎間板」というほど多い
椎間板ヘルニアの例をみても、痛みが激しい患者さんには、
すぐに、「手術をしなくてはなりませんね」と勧めるが、
そういう医者自身が「手術をしたら治る」という確信がない。

自分が逆の立場だったら、
手術は拒み、他の治療法を頼るだろうという。
事実そうした例がいくつもある。

だが、患者さんたちは立派な設備の検査機器に圧倒され、
医者の付ける病名に萎縮してしまう。

なによりも医者の権威はいまだ確然としてあるから、
そのいうことには唯々諾々として従う。

「私もそうでした・・・」

というのは、Sさん(57歳)である。