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② 椎間板ヘルニアに影響を与える骨盤のゆがみ

人体の支柱である脊椎は、上から頚椎、胸椎、腰椎と
つづく24個の椎骨から成っていて仙骨に連結している。

ハート型をした仙骨を、ふたつの寛骨(脂骨、坐骨、恥骨)が
左右から包み込むようにして骨盤を形成しているものであって、

その仙骨、腸骨を結んでいる左右2対の関節が仙腸関節です。

仙腸関節は耳状面の小さな関節で、
現代医学ではずうっと無視されていた関節です。

同会の創設者である五味雅吉前会長は、
この関節の重要性に着目し仙腸関節のズレこそが

諸症状の根本原因と確信し研銀を積んで、
「これこそが真の治療法」と骨盤調整を編み出した。

理論はきわめて簡単である。

仙脂関節のズレで骨盤が歪み、傾くと当然のように
脊椎や下肢に過剰な負担がかかるようになる。

その一例が椎間板ヘルニアである。

骨盤の傾きで、重い頭部の支えが不安定になって、
自然にバランスを保つために踏んばるために
余分な力をいれることになる。

ことに脊椎の基部(腰椎4、5番)に異常な力がかかり、
その負担に耐えられなくなって脊椎はS字状に歪む。

そこで腰椎4、5番や、5番と仙骨の間の椎間板が圧迫され、
椎間板の中のゼリーみたいな半コロイド状の髄核が、
周りを囲んでいる繊雄輔を破ってはみ出し骨化する。

それがヘルニアです。

現代医学は、その突起したヘルニアが神経にふれて
痛みを発するものとして、腰椎椎間板ヘルニアと病名を付け、

治療法はそのヘルニアを削り取ればいいというものである。

その考えはやはりおかしい。

神経は柔軟性があり、突き出たヘルニアを巧みにかわすから、
その痛みはあくまでも従犯であって、

正犯は骨格の変位がもたらす血液循環、神経流通の
阻害や、筋肉、靭帯の硬縮が痛み、シビレといった症状を
誘発するものである。

現代医学の主張する方法で手術をしても再発する。
それは根本原因の骨盤の歪みを放置したままだから。

最初腰椎4番と5番の間にヘルニアが出れば、
今度は5番と仙骨の間にヘルニアを認める。

そのたびにヘルニアを除去していると
本来身体の動きがスムーズにできるように、
潤油の役割を果たしている椎間板がなくなって、
ぎくしやくした動きしかできなくなってしまう。

ところが骨盤調整だと、
手術せずに椎間板ヘルニアが治るばかりか、

突き出ていたヘルニアも次第に小さくなっていき
もとの椎間板にもどる、そういう蘇生効果もあるのだ。