脊柱管狭窄の手術を宣告された腰痛が

それは忘れもしない10月5日のことでした。
1ヵ月の入院を合めて約5ヵ月の腰痛治療の甲斐もなく、
お医者さんから診断を下されました。

「注射、牽引といろいろな加療を続けましたが、
残念ながら腰椎椎管狭窄症治療の効果が出ないようです。
痛みをとり除くには手術しかおりません。

手術をすれば痛みはとれますがただ手術後、
腰が重く感じられたり、脚が卑れることがあるかも
しれませんので、よくご家族でご相談ください」

ぜひとも手術をせずに治りたいと念願していました私にとっては、
まさにショッキングな宣告でした。

下脚部が痛くなってからはなんとなく気が滅入る毎日でしたが、
薄皮をはぐように少しずつよくなっていって欲しいとの願いをこめて
治療に通っていた私にとっては、つらい診断でした。

手術も完全ではなく後遺症の心配があるとのご説明に、
ますます不安感がつのり、お先まっ暗の悲しみに襲われたのでした。

なんとしても手術は避けたいとかねてより願望している私の気を汲み、
主人は腰痛治療の効果的な治療法の模索をしてくれていたようです。

主人が五味先生の書物を読んでおりましたことと、
親切な運転手さんの好意のおかげで先生にお世話になることができましたこと、
本当におりがたく存じております。

10月中旬、家の車が車検で使えずタクシーで通院することになりましたが、
10月21日にお伺いすることになりましたが、
この日も主人ともども忘れることのできない一日でございます。

当日先生は私の体型を観察され、痛みは骨盤の歪みに
もとづいていることなどわかりやすく説明してくださいました。

その時、こう言ってくださったことが印象に残っております。
「私は精いっぱい治療に当たりますが、
それは全体からしたら2~3割りのお手伝いにすぎません。
残りの7~8割りは患者さん白身の努力に待つところが大きいのです。

これからいろんなことを申してゆきますが、
それらをキチンと励行してください。必ずよくなっていきますから」

私にとっては何よりの励ましに聞こえました。

いつも付き添ってくれておりました主人は、
先生とすっかり親しくお話を交すようになりました。

骨盤調整法とバラコン体操に共鳴し、
自らの意思でバラコンバンドを分けて戴きましたので、
主人と二人三脚で朝なタなバラコン体操に励んでいる今日この頃でございます。

おかげをもちまして薄皮どころ日増しに
よくなってゆくことが実感としてわかるものですから、
「ありがたいことですね、お父さん」と、
毎日自然に感謝の言葉が口をついて出まして、
日々の生活に大きな希望が湧いてまいりました。

最近は近くのスーパーの買物や洗濯などもこなせるようになりました。
本当にお世話になりましたことを感謝申し上げております。

ご主人の献身的な助力と本人の努力で、日増しに快方に向かっております。

最近は、声、血色、おしやれなどからも、
生き生きとしていることが手にとるようにわかります。

ご主人の献身的な努力もあり、二人三脚で快方に向かっております。

現在、ひとりで電車や、バスでの外出は遠慮していますが、
少しずつ行動範囲を拡げながら治療回数を目標にしておられます。

感謝の心を持てる人は泊りが早いと、つくづく知らされます。
治療する側としても、やり甲斐があるというものです。

何より、うらやましいのはご主人の奥さまに対する愛情。
留守の間、家庭を守ってくれたことヘの感謝と思いやりがほのぼのと伝わってきます。