骨盤を正したら腰痛ががウソみたいに治った!
女性の症状の間違った常識
骨盤を正して悩みを解消させて初めて知った
自分が骨盤調整治療で治ってみて、
これまでの腰痛に対していだいていた考えが、
本当は間違いだったとわかって、やはりショックを受けた。
腰痛は放っておくと大変
Mさんが左腰に痛みをおぼえたのは24歳のときだった。
動めが立ち仕事であったから、そのせいだろうと思った。
最初のころはシクシクした痛み程度であったから、
「そのうちに痛みは消えるだろう」と思って、そのまま放っておいたという。
自然良能会が常にくどいほど注意している
「たかが腰痛」という安易な考えであった。
間違った考えの第一は、このように腰痛を病気だと思わないで、
自分勝手な判断ですぐに痛みは消えるだろうと、簡単に考えてしまうこと。
本来肩こり、腰痛などは中高年のものと
考えてしまいがちで、いまや年々若年化して、
Mさんのように20代半ばで腰痛に見舞われるのも珍しいことではなくなった。
いずれにしても「痛み」が出るということは、かならず原因があるもの。
仙腸関節のズレが根本の原因で、それにより骨盤が傾くと、
当然その上に乗っている脊柱が不安定になってやがてS字状になり、
腰痛をはじめ椎間板ヘルニアや脊椎分離症・すべり症などを誘発する。
それに伴い他の部位にも派生して骨格を狂わせる。
そうしたことが血液や神経の流れを阻害し、
筋肉、靭帯を硬縮させ、いろいろな痛みを表出させる。
この痛みの発生する経緯(プロセス)を見ると、
腰痛で総称されるそれらの症状はひとつにとどまらず、
正しい治療・・・根本原因を適確に処置する
治療をしなければ、次々にいろんな症状を誘発する。
「進行性」のものだということがわかるでしょう。
やっかい症状、というのはそういうことであるから。
Mさんは、そんな腰痛の本質は知らなかった。
第一に若い。腰痛、肩こりなどとはまるで無縁の年齢であった。
腰の痛みは単なる疲れだろうと簡単に考えていたが、
放っておいて悪くなれば、苦しむのは本人です。
そうしたことを自然良能会では機会があるたびに
患者さんに説明している。
腰痛の実態を繰り返し説くのは、
ひとえに患者さんのためを思えばこそである。
それを知ることで、より真摯な姿勢で治療に取り組む。
そのことが大切なのである。
結局、Mさんが骨盤調整を受けるまでに、
その間じりじりと症状が悪化していったのであった。
当初のシクシクした痛みが次第にきつくなり、
肩がこるようになった。
この年齢でなんで肩こりが?と自分白身で驚いたという。
それでもアルバイトの仕事はなんとかこなしながら、
(そのうちに楽になるかもしれない)と、まだどこかで楽観していたのであった。
ところが、今度は生理痛がでてきた。生理のたびごとではないが、
キリキリとしめつけられるようなひどい痛みに見舞われるときがあった。
さすがに心配になって医者に診てもらうと、
ホルモンのバランスのくずれからだといわれ、
薬を渡されたのだったが、
お母さんが、「いまひとつはっきりしない症状に、
いわれるままに薬を飲むのもどうなのかしら」というので、
漢方薬なら副作用もないだろうと思い、
それから漢方薬を飲むようになった。
そうこうするうちに、椅子から立ち上がるときや、
しゃがみこむときに、ズキッとした激痛が走るようになり、
知らぬ間に腰をかばって歩くようになっていたの。
「あなた、ヘンな歩きかたをしているわよ・・・?」
友だちにそういわれて、改めて歩く自分の姿を映して見て、
びっくりしてしまった。
そこで以前に腰痛をしたと聞いていた知り合いに相談すると、
「それなら骨盤調整がいいよ」といわれて、自然良能会を紹介されたという。
診れば、右の仙腸関節を大きく狂わせていて、
骨盤が右上後方に傾いていた。
Mさんは左の腰が痛いというが、本当に悪いのは右側なのだ。
しかし、悪い右の方を自然にかばうようになるので、
どうしても左側に負担が多くかかって、それで痛みが発したものであろう。
当然左の仙腸関節も小さいが狂わせている。
そこで、左右の仙腸関節の調整をし、
他の重要な関節も調整をしてから、
緩めの操作(指圧)をまかせたのである。
そして五味会長は、次の患者さんの
治療にかかったが、何人か診てひと息ついたとき、
帰り支度をしたMさんがそばに来て、
「先生、ありがとうございました」と頭を下げて、
「本当にウソみたいに身体が楽になりました」
うれしそうにニコニコしていた。
そんなMさんに、
「なにしろ長い時間も放っていただけに、症状が多分に慢性化し、
仙腸関節がズレたまま癒着していたのです。
先はどの治療で、仙腸関節は元の正しい位置に
おさまりましたが、ズレ癖がついていますから、
すぐにまた悪い形にもどってしまうものです。
それを矯正するためにも、しばらく治療に通ってください。
ただし、癒着はさしてひどいものではありませんし、
あなたは若いのですから、そんなに時間をかけなくても治ります」
といったのだった。
Mさんはそれから一日おきに通ってきた。
そして十数回の調整治療で完治してしまった。
腰の痛みが消えたのはもっと前で、
数回の治療でのことである。
同時に生理痛も治っていたので、
Mさんはそれまで治るとは、「本当に思いもしませんでした」と、
心底びっくりしていたが、前に述べた痛みのメカニズムを考えれば、
不思議ではない、いたって当たり前のことなのだ。
問題は、その後である。
骨盤調整は治療をすればかならず楽になる。
それで治ったと思い込み、そのまま治療に来なくなってしまうこと。
これでは、仏をつくって魂をいれずになってしまう。
痛みは消え、身体は本当に楽になっても、
仙腸関節のズレ癖が完全に是正されなければ、
またズレて痛みを再発させる恐れがある。
完全に治すには、治ったと思ったときからの
最後の詰めが大切です。
そのことを説き、理解してもらうことが肝心。
「間違いなく治りました」そう断言できるまで確実に治療する。
それが自然良能会の考え方だし、姿勢です。
それだからこそ、患者さんにも患者さんの努力を求めるのです。