腰痛119.com

長崎市筑後町3-22-803

② 治る治療とはなにか

骨盤調整の効能

Kさんが初めて自然良能会に来たのは、ほぼ10年前のことになる。

Kさんが訴えた症状は、
「左股からか腫までのシビレ」だという。

既往症の欄に、2~3年前の11月下旬に
左足の「内転筋損傷」で1ケ月入院したと書いているので、
なんらかの影響があるということだ。

1ケ月もの入院でどのような治療を施され、
いかなる経過をたどったのであろうか? 

後々自らも治療所を開き、同会の会員として
日々いろいろな患者さんに接することになる
スタッフにとっては、心構えとしても、
そうしたことは学習になるので知りたいところであろう。

左股から左膝までのシビレと記しているようだが、
その症状について間違いなくいえることは、
主訴のそれは第1次のものではなく、それ以前に腰痛があって、
そこから派生した第2次的なものだということである。

腰痛がやっかいなものとなっている一因に、
発症する状態が一律ではないことが挙げられる。

ギックリ腰のようにドオーンと、一気に凄まじい痛みとなって表出するケースもあれば、
少し腰がしくしくするなと思うくらいの軽いケースもあってさまざまだ。

自然良能会の治療に携わる先生方は、
一様に、「どっと激痛に襲われたぼうが、結果的にラッキーなのです」
と示唆している。

歩くことができないばかりか、立っても、座っても
痛さで悲鳴を上げる状態だと、
否応なしに治療を受けることになる。
そうしたら治るからだ。

ところが、その反対に症状が微々たるものだと、
「たかが腰痛・・・」と安易に考えて、
治療も受けず放置してしまう。

何度もいうように、腰痛は進行性のものであるから、
放っておくと潜在したまま悪化する一方なのだ。
そしてひとたび表に出てくると、
とんでもない状態になっているということである。

人間の身体は順応性があって、
ちょっとズレてもそれなりに日常の動きをしてしまうものだ。
無意識に悪いところをかばうので、
反対側に負担が多くかかって、
こんどはそちらが悪くなるというプロセスになる。

「腰の左側から下肢にかけて、メチャメチャ痛いのです」
といってきた患者さんが、
診ると左の仙腸関節も少しズラしているが、
右仙腸関節を大きくズラしている、というケースはよくある。

そのことを指摘すると、「痛いのは左側なのですが・・・」
不服そうにいうが、主因は右仙腸関節というわけだ。

Kさんもどうやら、そうした経緯で自然良能会に来たのでは・・・。
スタッフはそう考えたのである。
そして、骨盤調整を受ければ確実によくなる。
すっかり楽になった。

そう感じると、仕事の忙しさにかまけて
ピタッと治療を受けに来なくなった。
そのことは、Kさんの口ぶりで察せられた。

そうして50歳になったとき、前記の症状が出て、
再び自然良能会に通うようになったのだ。
「役所では座り仕事が多くて、ガタのくる年齢になったので症状が出たのでしょうか、
どうにも耐えられなくなって・・・」

自然良能会の治療を思い出して、来たという。
診ると、身体がガチガチで、観れも強かった。
さっそく治療すると、Kさんは、「これまでにもいろいろな治療を受けましたが、
骨盤調整が一番私の身体に合っているようです」

ご機嫌でそういうと、毎週土曜日に通ってくるようになった。
そのうちに2人の息子さんも連れてきて、治療を受けさせるようになった。

以前の経験もあるから、Kさんは同会の考え方や
治癒するまでのブロセス・・・楽になることと治ることの違い。

それとある意味の根気と、前向きな姿勢の必要性を、
身をもって理解したようであった。
それだけにKさんは、普段からバラコンバンド運動を励行し、
他にストレッチをやり、それにしっかり身体を温めて緩め、
血行をよくするために、2人の息子さんと温泉に通っていた。

「次男が生後1ヶ月からアトピーが出たのであったが、
骨盤調整を受けてから歴然とよくなっていくのがわかりました」
といい、長男も少し後から治療を受けたが、
身体がしっかりし、がっしりしてきたのが明らかに感じられると、
Kさんはうれしそう顔をした。

いろんな人からスポーツをやらしたらといわれ、
Kさん白身も内心そう思っていたが、
スポーツの先生からは、「運動神経はとてもいいのだが、
どうも本人がスポーツが嫌いなようで・・・」
Kさんはその先生と顔児合わせて、苦笑したものだった。

Kさんの奥様は、自然良能会にはたまにしか来なかったが、
家では毎日バラコン体操に励んでいるとか。

だから来たときも、身体の調子はいいですよ、
といってニコニコしていた。
事実、治療しても仙腸関節のズレはほとんど見られなかった。

スタッフが痛切に感じるのは、
「治療のお陰でしょうか、Kさん一家は皆、
表情が明るく、実によくなった・・・」ということであった。

Kさん自身も、骨盤調整を受けたことで、
家族全員が健康について真摯に考えるようになった。
それは治療の効果をそれぞれが身をもって知ったからだろうという。

Kさんも自然に日々の姿勢、身体の使い方に気遣うようになった。
そしてバラコンバンドを活用したケアのしかたなど、
いろいろ学べて本当によかったといい、
「街を歩いていても、つらそうな人を見ると、
こういうところがあるんだよと、
自然良能会のことを教えたくなるんですよ」というのだった。

大いに奨励してください。
骨盤調整を受けると、かならず良くなります。

月刊自然良能より