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長崎市筑後町3-22-803

①/2 椎間板ヘルニアの手術をと宣告された症状が

病院で「椎間板ヘルニア」と診断され、
手術以外痛みを取る方法がないと宣告され、
困り果てて来られました。

MRIを見ると矢印の先が椎間板ですが
色が黒くなっています。

これは椎間板を養っている栄養血管が
腰椎の周辺で筋肉により圧迫を受け、
血液が充分に流れなかった結果、
椎間板が栄養失調の状態に陥ったため弾力を失い、
背中側に潰れて飛び出します。

水平画像を見ると、縦画像の下の矢印、
仙骨と腰椎5番の間の椎間板が左側に飛び出しており、
この状況からは左側神経がかなり圧迫されている
状態であることがうかがわれます。

当然医師は即手術を宣告するでしょう。
しかし「椎間板ヘルニアは手術なしで治る」
のなかにも書かれていますが、
椎間板ヘルニアが神経を圧迫する痛みは2割程度で、
残り8割の痛みは坐骨神経痛の痛みです。

なぜならば、飛び出して神経を圧迫している
ヘルニアが改善されなくても、
「骨盤調整」を受けると痛みは和らぐからです。

初診時には左下肢に激痛が走り、
椅子に捉まらないと立っていることができませんでした。

坐骨神経痛の主因である「仙腸関節」のズレは、
右足が短いことからこのことを証明しています。

つまり、右仙腸関節のズレのため、
左足に不要な負担が長期にわたってかかったために、
左足の筋肉が萎縮して左坐骨神経を圧迫して
激痛が出現したということです。

初診から6日後、骨盤調整6回で自分で車を運転して
通うことができるまで痛みは改善されました。

現在は、左でん部に時折り違和感がある程度ということですが、
この違和感が、椎間板ヘルニアによる障害であるということです。

つまり、椎間板ヘルニアはまだ完全には
修復していなかったということです。
その事実を確認するためMRIを撮ってもらいました。

縦画像で見ると前回に比べて、黒く変性していた
椎間板の色が白く変わってきています。

これは血液が流れて椎間板が
修復してきていることを証明しています。

次ぎに、椎間板の突出が大きかった仙骨と腰椎5番の
間の椎間板の水平画像をみます。

矢印の部分が前回より修復して小さくなってきています。
また、椎間板も前回より形が丸くなって、
潰れた状態が収縮してきていることが確認できますが、
まだ左側に若干の神経圧迫があることがわかります。

この状態が、まだ少し違和感を
感じることがあるといっている証拠です。
このように椎間板ヘルニアは自然修復することがわかりますが、
2月以降「骨盤調整」の回数が激減しています。

痛みが楽になったからしかたないことですが、
しかしMRIを撮ってみると、
まだ完全修復はしていません。

多くの椎間板ヘルニアの患者さんも、
痛みが和らぐと治療から遠ざかりますが、
わずかでも違和感があるうちは、
きちんと治療を続けることが大切です。

なぜならば、椎間板が変性している状態とは、
血液が充分に流れていないということです。
血液が流れないと組織は脆弱ですから、
無理がかかればまた椎間板がつぶれます。

また、腰椎の椎骨(硬い骨)にも負担がかかりますので、
高齢と共に腰が曲がったり、
ちょっと転んだぐらいで圧迫骨折をおこしたりする
危険性が高くなります。

このMRIを見て、痛みが楽になったので
「椎間板ヘルニア」は治ったものと思い治療が減りましたが、
痛かったことを思い起こせば、
もっと頑張って治療が必要だと反省されたようです。

月刊自然良能より