私は昨年椎間板ヘルニアの手術を受けましたが、
五味先生がおっしゃっている通り、
手術後も痛みがとれず困っていました。
私が骨盤調整のことを知ったのは、
ある時、本屋さんで偶然先生の本を見つけたときで、
藤森先生にお世話になっていますが、
五味先生の研究には大変驚かされる事ばかりで、
興味深く本を読ませていただきました。
それにしても今にはじまった事ではないのに、
手術をしても治らないという事実、
また治療法に対して
大変憤りを感じずにはおれません。
なぜ手術前に先生の著書に出会えなかったのか、
それが口惜しい思いです。
私と同じ経験をしないようにと願って、
以下のような治療の経緯を手記にしました。
一人でも多くの人のお役にたてば幸いです。
私のほうはお陰様で見事に完治し、
また他の部位の体調もよくなって、
一段と元気になれました。
9月頃、警部右側と右足太もも裏に鈍痛が走りはじめ、
かかりつけの整骨院でみてもらったところ、
「椎間板ヘルニアだろう」と言われました。
その時は大変な病気とも知らず、
そのうち治るだろうくらいの気持ちで通院していました。
しかし、しばらくしたある日、
入浴中に突然立つことができないくらいの
疼痛にみまわれ、急いで大学病院へ行きました。
MRIの結果により「軽い椎間板ヘルニア」と言われ、
痛み止め、筋肉弛緩剤、栄養剤等の薬を出され、
コルセットをして安静にと言われました。
一週間くらい安静にしていましたが、
いっこうに良くならず、むしろ、ますますひどくなり、
ついに入院を決意し再び病院へ行きました。
10月末、入院して最初の治療にブロック注射をしました。
尾てい骨にかなり痛い注射を全部で3回やりましたが、
その後かえって疼痛が激しくなったため、
主治医にこのことを訴えやめてもらいました。
次に左右3㎏ずつの牽引をしましたが、
まったく効果がなく、
結局、脊髄腔造影の検査をすることになりました。
検査後は頭を高くしていなければならないわけで、
その晩は一睡もできず、
翌日は頭痛にみまわれるなど、
大変つらい時間が続きました。
結果はやはり繊維輪の破れていない、
軽いヘルニアということでしたが、
軽いわりには痛みが強いものでした。
11月末、手術(経受髄核摘出法)を告げられ、
やはりその時、
「痛みが消えなくても文句は言いません」
というような承諾書を一筆書かされました。
手術後、疼痛は軽減されたものの、
相変わらず痛みは残存し、
歩行が困難で、すわることができず、
食事は痛みを我慢しながら立った状態で
早めに済ますということが続いていました。
手術後一週間で退院し、医者には、
「残りの痛みは筋肉トレーニングをしていれば、
そのうち治る」と言われたので
毎日実行していましたが、まるで進展がなく、
また整骨院、鍼、灸、整形外科と二転三転しました。
しかし、これらも効果がないのはいうまでもありません。
このようなことが1ヶ月以上続き、
この痛みは一生続くのかと諦めていました。
月刊自然良能より