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① 変形性関節症の考察

原因不明

腰痛、神経痛などを主として治療する自然良能会では、
通ってくる患者さんは文字通り老若男女、多岐多様にわたる。

同会が支持され、「信用」されているということは
それは半世紀以上にわたって積み重ねられた
「実績」の裏打ちがあってのものである。

整形外科へ行っても、たしかにいろいろと検査し、
それによって病名ははっきり告げられる。

圧倒的に多いのが椎間板ヘルニア。
それにギックリ腰、座骨神経痛、脊椎すべり症、
女性特有の先天性股関節脱臼。

近年よくいわれるのが脊柱管狭窄症、首肩腕症候群。
最後のものなどは、疾患の部位を
そのまま羅列したものにすぎない。
症状の状態を述べているだけなのだ。

自然良能会てきの観点から言えば、
前記の病名は病院(整形外科)で付けられた病名であるが、
いずれも「原因がわからない」と但し書きがつくのが通例だ。

原因がわからなければ、治療はできないはずだ。
たしかに腰痛などの「痛み」の度合いは明確に把握できないし、
患部も「このあたりで」という感じで漠然としたものだ。

つまり状態が「見えない」症状であるから、
医者としては「原因不明」といって、鎮痛剤とか湿布を渡すという、
その場しのぎの処置しかできないというのが現状であろう。

しかし、これらの症状は、本当に原因が不明なのだろうか?

同会の提唱する骨盤調整の考え方では、
腰痛、神経痛、その他もろもろの疾患の根本の原因は、
骨盤の狂いに尽きると主張している。

正しくいえば、骨盤の中にある一対の仙腸関節のズレと説いている。
端的にいえば、仙腸関節のズレによって骨盤の平衡が崩れ、
どちらかに過剌に負抑がかかることによって傾く。

すると当然、骨盤に支えられていた脊柱も不安定になって歪曲しS字状になる。
それによってもたらされる骨格の変位によって、
血液の循環や神経管の流れが阻害され、
じん帯の硬縮をも惹起し、痛み、しびれ、
その他の症状を誘発するものである。

この論法でいけば、前記の病名はそれぞれの状態を
あらわすものに過ぎず、
現代医学では、「病名ではなく、状態をいうもの」
という『腰痛」こそが、これらを総括した真の病名であろう。

なぜ現代医学では腰痛は病名ではなく、
状態に過ぎないというのか? 

つまるところは、その疾患の本質が「わかってない」からで、
「なぜそうなったのか?」がわからなければ、
正確な治療法は当然あるわけがない。
整形外科の「治療」がズルズルと長引くのは、
そうした理由だからである。

治療する先生が心底から患者さんの事を思って、
骨盤調整をたよって「よかったね」との思いがあるからだ。

この治療法に対して、自信もある。
事実、自然良能会に通うと確実によくなっていくのだ。
今回ご紹介するSさんも、そうした一人であった。

月刊自然良能より