椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛・ひざの痛み

Mさんが自然良能会に初めて来たのは2月初旬であった。
27歳、やや痩せた体型、
職業欄に「建設・土木業」とあった。

腰に耐え難い痛みが出だのは、
昨年の3月ごろである。

突発的に歩くこともままならないような
激痛にみまわれたので、言葉として知っていた
「ギックリ腰」かとも思ったが、

振り返ってみると、猛烈な痛みではなかったのだが、
腰に違和感をおぼえたことは何度かあった。

それが予兆だったのかもしれない。

ともあれすぐに病院へいき、整形外科で診察を受けたところ、
椎間板にヘルニアが認められて、
医師からは「椎間板ヘルニア」の病名を宣告されたのである。

そして「とりあえずのところは・・・」ということで
痛み止めの薬をもらったが、
痛みはおさまるどころかより激しくなるばかりだった。

そこで「プロック注射」を打たれた。
だがよくならない。再度打たれた。
それでもよくならなかった。

すると医師は、
「これは手術ということになるかもしれない」
ということだった。

「手術・・・?」

当然のように医師はいったが、Mさんは二の足を踏んだ。

考えさせてほしいと答えて、Mさんは市内や周辺の
整体院や、鍼、カイロの治療所など何軒か通い、
15回ほど治療を受けた。

そうこうしていると、腰の激しい痛みは薄れたが、
今度は下肢に痛みが出たのだった。

坐骨神経痛と膝痛である。
そのうえ腹痛も出た。

骨盤調整の考え方からすれば、当然の推移であるが、
そのことはMさんは知らなかった。

ただ、「これは骨盤が悪いのかな?」

なんとなくそう思ったという。
これも骨盤鯛整理論からすれば正解なのだが、
漠然とそう思っただけのことで、
正しい解釈でのことではない。

我々自然良能会が半世紀近く前から、
骨盤(仙腸関節)の重要性を力説してきたのだったが、
現代医学からは異端の論のように無視されていた。

ところが昨今、急に骨盤や仙腸関節のことを口にする
医師も出てきて、健康関係の雑誌や書籍でも
取り上げられるようになった。

それはそれでいいのだが、それ以上突っ込んだこと
つまり具体的な治療法になるとなんとも・・・。

それでいて、民間でも「骨盤治療」を謳う治療所が
随所で出はじめている。
「骨盤体操」がほとんどである。

簡単な体操でどうにかなる症状ならば、
なんの問題もない。

問題は体操などもってのほか、歩くこともできず、
ちょっとふれても悲鳴を上げるような痛みの
患者さんをどう治すか?

それが大切なことである。
Mさんもそうした患者さんの一人だった。
そうした流行型の骨盤療法の治療院にいったのである。

そして、当然のように治らなかった。
下肢の痛みはもちろん、腰痛がぶり返したし、
そのうえ下腹部や、その周辺まで痛くなってきたのであった。

そこで自然良能会(支部)があることを見つけ、
その治療を受けることになった。

Mさんの支部長に対する第一印象は、
「朴訥で真面目な人だな」というものだった。

□数も少なく、あまり世辞めいたことや、
押し付けがましいもの言いもしない。

ただ患者さんに対し懸命に治療をする。

「一所懸命さはもちろん大切だが、
治療所をやる以上は、患者さんにもっと口をきいて、
つとめて明るい雰囲気つくりをすることも必要だと思う」

そう忠告した人もいたが、性格、タイプは
簡単に変わるものではない。

同支部長なりに真面目に、懸命に治療に当たる。
そして確実に成果を出すことだろう。

Mさんも、数回通うと身体の調子がだいぶ良くなった。
これまでのいろんな治療所ではなかったことであり、
Mさんもようやく「治る」という確信をもったようだ。

そんな矢先、Mさんは実家に用があって行くことに
なったと告げた。

すると、同支部長は、
「ならさほど遠くありませんから、
もし差し障りがなければ、東京総本部にいって

一度会長先生に診てもらったらいかがですか?
きっとプラスになることと思います」

東京総本部で五味会長の治療を受けたMさんは、
それから毎日通ってきて、一週間で
腰痛、坐骨神経痛から下腹部の痛みまで
消えてしまった。

ただ膝の痛みだけは少し残ったが、
ほどなく帰ると、すぐに仕事に復帰したのである。

無茶な話だ。痛みは消えても、完治ではない。

骨盤調整は効果がすぐに出るものだが、
本当の完治は最後にツメをきちんとしなければならない。

それを安易に治ったと錯覚する。
ましてMさんの仕事はハードだ。

当然のように再発した。
Mさん白身も自分の無茶さがわかったとみえて、
長期休暇を取って再度上京し、総本部へ通うようになった。

今度は一週間では治らないが、確実に良くなっている。
今度こそ完全に治しますとバラコン運動も懸命に励んでいる。