① 椎間板ヘルニアに影響を与える骨盤のゆがみ

こうした骨盤の歪みがもたらす不均衡は、
脊椎の底部に過剰な負担をかけ、

椎間板ヘルニアなどやもろもろの疾患を誘発するが、
脊椎の上部にある頚椎にも影響を及ぼすことも当然考えられる。

なにしろ細い首の部分を占める頚椎は、
重い頭部を直接支えているところだけに、
普段でも首筋のだるさや張り、肩のこりといった
負担の影響が出るものである。

土台の骨盤がふらついて不安定になると、
さらにいろんな症状が出てくる。

その原因は、頚椎のズレであり、それによって頭部に
回る血液循環が阻害されることになる。

現に、自然良能会の独白の方法で、頚椎を調整する時、
「バキーンー」と大きな音がしてズレが矯正された途端、
パッと眼が見開いたように、鮮明にものが見えるようになるし、

頭がすうっとなって、血液がはっきり頭部に
流れるのを自覚できる。

体験したものは、多くの言葉を費やすよりも、
その一点だけでもこの治療の素晴らしさを
身をもって知ることになる。

Mさんもそうであった。
バキと頚椎を矯正した後、

「先生、首から肩ばかりではなく、
頭の中まで軽くなったみたいに、本当にすっきりしました」と
びっくりした表情でいった。

実はMさんも、自然良能会にくる前には(当然のように)
病院の整形外科にかかっていた。

Mさんが整形外科にいったのは、2月末近くで、
MRIなどの検査を受けた結果、宣告された病名は
「頚椎ヘルニア」であった。

現代医学(整形外科)では「はじめに検査ありき」で、
レントゲンやMRIなどといった精密、正確になった
検査機器で検査をする。

椎間板のヘルニアや頚椎のズレなどは
はっきり映像となって表出する。

それを見て医師は
「椎間板ヘルニア」とか「頚椎ヘルニア」と病名を付ける。

さて治療は・・・?

医師たちは付けた病名にこだわって、
その部分だけを治療しようとする。

腰痛、神経痛は本来患部の「見えない」病気であって、
しかもヘルニアといった見えるものが根源ではない
ところがやっかいなところ。

現代医学は、腰痛は病名ではなく、
状態をあらわす言葉に過ぎない。

自然良能会では反対に、椎間板ヘルニアとかギックリ腰、
その他の病名こそ状態をいう言葉であって、

そうした症状を総称して腰痛というのが正しい病名では
なかろうか・・・?と考えている。

そして、その根本の原因こそ骨盤変位、
正しくいえば仙腸関節のズレであると喝破している。

Mさんの例を見ても、当人が整形外科に過っていても
埓があかず、結局は自然良能会を頼ってきて
ようやく「治る」という確信をもったという一事でも
そのことを明確に物語っていると思う。

整形外科では「頚椎ヘルニア」と病名が診断された。

さて治療となると・・・おもに牽引治療。

Mさんは、それまでにも腸のポリープの除去手術をし、
婦人科疾患、循環器科疾患も体験している。

けっして元気な体質ではない。
それでも働けるというのは、
芯が丈夫な人なのだろうか?

ともあれいろいろな病歴があるだけに、
健康管理には人一倍考えるようだし、
治療の機微にも敏感になっていたのだろう。

だから、病院での治療がはかばかしくないと思うと、
他のいろいろな治療法を試してみた。

いずれも治る兆しはあまりなかった。

それどころか少しづつ悪くなるばかりで、
仕事にも差しつかえるようになった。

そんな時に骨盤調整にかかっている人から、
自然良能会のことを聞き紹介されたのであった。

治療を受けた初診で、
はっきりと「違った」ことが体感できた。

「この治療ならば・・・」と、
Mさんの自然良能会通いが始まった。

そして、わずか数回の治療で、話し方が変わってきた。

当初は不安げで心細い口調で話していたのが、
生来のてきぱきした話し方になり、

顔色も見違えるようによくなった。
それだけ体調がいいのだろうと思った。
7月にはすっかり完治してしまった。

「もっと早くここへ来てたらね」
しみじみとそうMさんはいった。

何度もいうようだが、こうしたMさんの例は
とりわけ特別なものではない。

なにが正しい治療なのか?
きちんと理解すれば答えはでてくるものです。